D1 STREET LEGAL SERIES Rd.1
4月12日(土)・13日(日) in BIHOKU

コース状況:12日(土)ドライ/13日(日)ドライ
公式入場者数:1,068名(2日間合計)
D1WJ Rd.1 Report
Tanso Final - 単走決勝

1本目から決めた石川が単走優勝!

  •  1st   石川 隼也
    D-BASE

    山田の暫定トップではじまった最終グループ。3番目の走者となる石川は、1本目から勢いのある振り出しを決め、98.75点というハイアベレージを出して山田をうわまわると、この得点を抜く選手は最後までおらず、単走優勝を果たした。

  •  2nd   山田 賢二
    ハロウィン☆Wish☆塗装屋MARUMI
  •  3rd   根岸 裕麻
    ひよ仔倶楽部レーシング with FR Power KS

 D1レディースリーグとおなじく発足5年目を迎えたD1西日本シリーズ。2013年シリーズ上位3名の林和樹、原大佑、中村大輔がD1ストリートリーガルシリーズに専念しており、同シリーズ4位の市川啓介が不参加。昨シーズンの上位が不在で、新規参戦者が10名以上もいたことから、展開の予測がむずかしい開幕戦となった。
 最初におこなわれた単走決勝では、2本本番ということもあり、走りをまとめきれず敗退する選手が続出し、神本審判員が「まだまだあまいな!」と激を飛ばすほど。全体的にアベレージはそれほど高まらない争いとなり、通過ボーダーラインではわずかなミスやセカンドアベレージが影響する接戦になった。
 高得点のキモは振り出した直後のスピード感となっており、サイドブレーキを引きすぎるなどで減速感があった場合は大きな減点となり、ケリでの1発進入は難易度が増すかわりに成功したときの得点も高くなる傾向だ。
 そんな状況のなかでも上位の得点を出して来たのは2011年D1西日本シリーズ2位の山田賢二。ベテランの組み立ては、さすがと思われる安定度で、2本とも98.45点を出して暫定トップに躍り出た。つづいたのは愛媛県から初参戦した根岸裕麻で「メリハリがあって光るもんをもってるね」と神本が評価していた。
 そして最後は昨年の上位陣のグループだ。とくによかったのは3番手に走行した石川隼也で、思い切りがよく車速感を保った飛び込みを決め、98.75点で山田をうわまわった。その後、昨シーズンも備北戦で活躍した井上雅貴もいい走りを決めたが石川にはおよばず…。結果、石川が単走優勝を果たした。
 いっぽう昨年上位だった三宅輝実、目黒雄大、中川孝之は得点を伸ばせず、ここで敗退する結果となった。

  •  Pick Up  
    目黒 雄大
    club N2H with ISSIN

    2012年は追走進出の常連だったが、2013年は思うような結果が残せなかった目黒。練習走行では好調そうに見えたが、本番2本では得点を伸ばせず…。通過ボーダーライン上で同点だった出来秀夫と上田竜也にセカンドアベレージの差で敗れて敗退した。

  •  Pick Up  
    長井 利樹
    -

    金曜日の練習走行会から審判員の好評価を得ており、トラブルもなく順調に仕上げていった長井。単走決勝の本番2本では練習ほどの勢いはかんじられなかったものの、1本目から97点台の後半を出し、2本目には98.00点をマークして6位通過を果たした。

単走予選結果
Pos. No. Driver Car Best Ave.
1 13 石川 隼也 S14 98.75
2 20 山田 賢二 S15 98.45
3 32 根岸 裕麻 S15 98.35
4 10 井上 雅貴 HCR32 98.15
5 34 田中 寛希 S15 98.05
6 24 長井 利樹 PS13 98.00
7 17 三附 幸弘 RPS13 97.85
8 22 柴田 英行 S15 97.80
9 12 掛水 優 S15 97.75
10 25 田坂 友典 S14 97.60
11 23 高本 絵理子    S14 97.50
12 8 綾城 嘉考 RPS13 97.50
13 9 中下 高志 RPS13 97.25
14 31 新井 康弘 S14 96.85
15 7 藤田 浩佳 S14 96.80
16 36 出来 秀夫 S14 96.75
▲ 以上 追走トーナメント進出 ▲
 
Pos. No. Driver Car Best Ave.
17 38 上田 竜也 PS13 96.75
18 11 目黒 雄大 JZX100 96.75
19 5 三宅 輝実 S15 96.65
20 28 中村 英泰 S15 96.50
21 14 河合 将章 PS13 96.40
22 26 岩崎 沙織里 PS13 96.40
23 19 白澤 俊雅 S14 96.35
24 15 村田 聖長 PS13 96.30
25 16 渕上 勝 S15 96.20
26 37 高原 裕也 HCR32 96.15
27 21 楠村 淳 PS13 95.75
28 33 白井 麻耶 PS13 95.30
29 6 中川 孝之 PS13 94.90
30 30 吉田 道夫 S14 79.00
31 39 浅原 修二 JZS171 66.00
32 18 末森 哲史 S14 61.50
33 27 西堀 元基 RPS13 50.00
34 35 平川 亮太 PS13 30.00
35 29 杉本 栄二 RPS13 RETIRE
Tanso Winner - 単走優勝

石川 隼也
D-BASE


 うれしいです。備北は3月のあたまに1回だけ、どんなもんかな?って走りにいっただけっすね。審判員の要求に合わせるとかはあんまり考えてなく、速度があって振り出しでパキン!ってできたら点数は出るだろってなかんじでした。
 土曜日の練習走行で神本さんに聞きにいったときも「リーガルでもぜんぜん通るで」と言われてたので、いまのままでいいや! と。
 1本目はフツーに、スピンしたりハミ出ないように走ったつもりなんです。それでスポッターから「絶対通過だね」と聞いたので、2本目さらに攻めたけど…クルマの流れを止められなく失敗しました。
 追走に行ったときに先行からがよかったんで、結果には満足しています。

Tsuiso tournament - 追走トーナメント

ベテランの山田がまさかのミス!
攻めの同時振りで石川が初優勝!

  •  Final Battle  
    石川 隼也(S14) vs 山田 賢二(S15)

    石川が1ランクのアドバンテージを取って迎えた2本目。石川は1本目の山田をうわまわる合わせを振り出しから決めて審判席まえへ。そして2コーナーへのアプローチに入った瞬間、なんと山田がまさかのハーフスピン! その後大戻りしてしまい、 これが決め手となって石川の初優勝が決まった。

 同日開催されたD1ストリートリーガルシリーズの予選後にはじまった追走トーナメント。
 単走決勝で優勝した石川は、インタビューでも言っていた通り、先行時に相手の様子を見つつアドバンテージを獲る作戦に加え、後追いでもいい距離から同時振りで合わせて対戦相手を次々に撃破。ベスト4では昨シーズンの備北戦で活躍した井上に対しても的確な寄せと冷静な対処で勝ちあがり、初の決勝進出を決めた。
 もういっぽうでのブロックでは、ベテラン山田が、ベスト16で藤田を倒し、ベスト8では三附を撃破。ベスト4では好調の高本と対戦したが、これも危なげなく相手の懐にするする〜っと入り込んで勝ち進んだ。
 そして迎えた決勝戦。まずは石川が先行だ。山田も悪くない後追いを決めて来たが、1コーナーのラインが弱冠イン寄りだったことと、先行石川の完成度が高かったことから、8対7で石川のアドバンテージだ。
 入れ替えた2本目。ホームストレートからビタビタの寄せた石川がその後の同時振りからピッタリと合わせきって審査席まえに突入。そしてもっとも接近した2コーナーへのアプローチで山田がまさかのハーフスピンからの大戻り! 石川が咄嗟に躱して接触は免れたものの、これで大きく山田はアドバンテージを取られてしまい決着。石川の初優勝が決定した。

  •  Pick Up Battle  
    石川 隼也(S14) vs 井上 雅貴(HCR32)

    8対8のイーブンで折り返した2本目。振り出しではこの距離感だったが、このあと審判席まえまでに石川がスっと詰めよった。そのときなぜか井上は大きく戻ってしまい2コーナーのアウト側に一直線! これで勝負は決着し、石川が決勝戦に進出した。

  •  Pick Up Battle  
    山田 賢二(S15) vs 高本 絵理子(S14)

    ベスト4の2対戦目。先行では7対6でアドバンテージを取った山田。入れ替えた2本目は高本も悪くない走りを決めたが、山田は落ち着いたコントロールで高本をロックオン。2本目も山田がアドバンテージを取ってストレート勝ちを納めた。

  •  Pick Up Battle  
    根岸 裕麻(S15) vs 高本 絵理子(S14)

    単走を3位通過し、審判員神本の評価も高かった根岸は、ベスト8で高本と対戦。根岸先行の1本目は6.5対6.5のイーブンだったが、入れ替えた2本目、根岸は振り出しから高本に離され、角度も浅くなってしまいアドバンテージは取れず…。高本が勝利を収めた。

  •  Pick Up Battle  
    長井 利樹(PS13) vs 高本 絵理子(S14)

    根岸とおなじく金曜日の練習走行時から審判員の評価が高く、単走でも6位通過した長井。追走での活躍も期待されていた。しかしベスト16の先行の1本目、最終コーナーでシフトトラブルが発生してまともにドリフトすることができず敗退。単走のデキがよかっただけに残念な結果となった。

Winner - 優勝

石川 隼也
D-BASE


 フツーにうれしいっスよね。徳島カートランドで平島さん(D1GP選手)といつも走ってて追走練習はしてたんで「追走に入ってしまば!」とも思ったんですけど、はじめてのひととやるってのは逆に不安だったんで、だから先行ってのがよかったんです。先行でポイントを取っておけば、後追いになったときにラクかな、みたいなかんじでしたね。
 決勝だけは最終から出たときに「ビタビタでいってやろう!」ってついていたんですけど、進入するときに「やっぱ辞めとこ…」って直前でじつは引きました。自分のなかでは後追いはコントロールできる範囲で引いた位置から走ってたので、いま思えばもうちょっとビタビタにしたかったスね。
 追走に入ってからは無線が壊れてて、スポッターとのやり取りが聞けなかったんですけど、ミラーとかをよく見て組み立ててました。そういう意味でもつねに先行だったのはよかったですね。

  • 2nd - 2位
  • 山田 賢二
  • ハロウィン☆Wish☆塗装屋MARUMI

  •  ん〜こらえきれなかったですね。自分のなかでなんでそうなったんやろってのはあるんですけどね。そんあに角度もついてないし…。そーですね。まあ若手の芽を摘もうと思ったら、逆に摘まれてしまったので…いまの実力はこんなもんなのかなと。交換用タイヤに新品用意していたり、石川くんがこの大会に向けて準備していたものと自分の準備をくらべるとアマかったかな〜と思います。でもいい刺激にはなったので、ドリフトに対する取り組みかたを考え直そうと思いますね。
  • 3rd - 3位
  • 井上 雅貴
  • club N2H Team山口 with act a fool

  •  いや、悔しいですね。準決勝で石川さんと対戦したとき、後追いはまあまあよかったんですけど先行でミスして…あそこでそれがなければサドンデスになってたかもしれないんで悔しいです。審判席まえでいきなり入り込まれたんで、つい目線を移動させちゃったのがいけんかったんスかね? あとは単走の正確さです。単走をラクにって言ったらヘンですけど、もっとカクジツにいけるようにしたいですね。備北はイチバン得意なんで、ここでど〜にかしたかったですね。
Result - 結果
最終順位
Pos. No. Driver Team Car Color Tire Point
1 13 石川 隼也 D-BASE S14 FD 25
2 20 山田 賢二 ハロウィン☆Wish☆塗装屋MMARUMI S15 FD/KD 21
3 10 井上 雅貴 club N2H Team山口 with act a fool HCR32 FD/NK 18
4 23 高本 絵理子 FERRDOM with 梶原家 S14 KD 16
5 32 根岸 裕麻 ひよ仔倶楽部レーシング with FR Power KS S15 FD 13
6 17 三附 幸弘 JUNCTION RPS13 FD 12
7 22 柴田 英行 Duck Clan S15 ピンク FD 11
8 8 綾城 嘉考 ガレージ新美 with 濱田塾 RPS13 ピンク FD/KD 10
9 34 田中 寛希 bodyworks NIIYAMASYATAI S15 TY/KD 8
10 24 長井 利樹 - PS13 オレンジ FD 7
11 12 掛水 優 team TK S15 TY/KD 6
12 25 田坂 友典 Tsushima Racing S14 FD 5
13 9 中下 高志 Ciel with 大仏レーシング RPS13 FD 4
14 31 新井 康弘 Team wednesday S14 青紫 ATR 3
15 7 藤田 浩佳 がれーじでゅある S14 FD 2
16 36 出来 秀夫 ガレージ小林 S14 オレンジ FD/KD 1
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