メーカーワークスの威信をかけて川畑×GRスープラは十勝で巻き返しを図る！

　2019年グランツーリスモD1グランプリシリーズの第1戦と第2戦がおこなわれたTSUKUBA DRIFTにて、ついに完成体となったGRスープラをデビューさせたTeam TOYO TIRES DRIFTの川畑真人選手。
　3月にお台場で開催されたD1GPオールスターシュートアウトが終わり、その後すぐ全バラにされたGRスープラは、エンジンをはじめとして細部までわたるリメイクを敢行。外装もTeam TOYO TIRES DRIFTらしいブルーとホワイトを基調とした爽やかなデザインに仕上げられたのだ。
　しかし、万全の状態でTSUKUBA DRIFTへと挑んだ川畑選手&GRスープラだったものの、テストと実戦のちがいなのか、想定していなかったトラブルが発生。「ウェットだったからなんとかごまかせた」というだけあって両日とも追走進出は果たしたものの、上位進出は叶わなかったというわけだ。
　そして迎える7月27日(土)･28日(日)のHOKKAIDO DRIFTでは、TSUKUBA DRIFTで発生した不具合やトラブルを徹底的に解消し、事前テストも実施したうえで挑むことになる。
　川畑選手としても「第1戦と第2戦はデビューだからという言い訳はあったにしても成績はよくなかったので、十勝ではチャンピオン争いができるところまでは持っていきたいですね」と意気込む。HOKKAIDO DRIFTではさらに進化したGRスープラの走りが見られそうだ。

エンジンはお台場戦以降に大幅にリメイク。排気量は3.4ℓと変わらないが、タービンはボルグワーナー製に、カムシャフトはインテーク側&エキゾースト側とも264度に変更され、FコンVプロで制御。ブースト1.4kg/cm2時に700ps超えという乗りやすさ重視のスペックとなっている。

TSUKUBA DRIFTではテスト走行で発生していなかった逆関節症状やラックが動いてしまうトラブルが発生していた足まわり。「ウェット路面だからなんとかごまかせて走れた」と語っていたこの部分もHOKKAIDO DRIFTまでに改修されるそうだ。

ファイナルギヤが容易に変更できるクイックチェンジデフを採用している川畑GRスープラ。TSUKUBA DRIFTのときはデフロックを使用していたが、HOKKAIDO DRIFTまでには機械式LSDに変更されるという。