田中が優勝して逆転で王者獲得！

ミドルから審査席まえへ飛ばせ！

Qualify 1st Place

久保川澄花 ( driftschool-jp.com with Team ORANGE ) 180SX [ RPS13 ]

「男に負けない魂の進入を見せたかった」という久保川が最高得点をマーク！　名阪ははじめて走ったが、組み立てで迷うことはなかったという。そして、澤井、黒井といった関西勢がそれに続いた。
Qualify 2nd Place

澤井精哉 SILVIA [ S14 ]
Qualify 3rd Place

黒井孝真 SILVIA [ S15 ]

　D1ストリートリーガルインターシリーズとしては初開催となる名阪スポーツランド。走り込んでいるドライバーも多いサーキットだが、今回は通常のローカル大会よりも審査席を2コーナー側に移動させて設置した。
　それによって、1コーナー進入のラインが通常とは変わった。進行方向へ縦に飛ばすのではなく、ピットウォールを離れてミドルラインから審査席まえへ飛ばす走りが要求されたのだ。しかし、そこに対応できず、縦飛びラインになって減点されるドライバーが多かった。あとは振り出したときのスピード感と角度、そして2コーナーにアプローチするラインどりなどが評価をわけた。
　そのなかで上位通過したのは、車速に対して振り出す位置がピッタリ合っていたドライバーだ。角度をつけてきっちり減速し、いいタイミングでアクセルを入れてスムーズに2コーナーをまわっていった久保川がトップ通過した。

単走予選結果

Pos.	No.	Driver	Car	Best Ave.
1	22	久保川澄花	RPS13	99.75
2	40	澤井精哉	S14	99.70
3	19	黒井孝真	S15	99.60
4	11	遠藤勉	RPS13	99.50
5	18	北山京吾	RPS13	99.45
6	16	脇敬朗	S14	99.15
7	44	村上満	RPS13	99.15
8	21	福田由樹	PS13	99.10
9	13	小野享之	S15	99.05
10	24	梶原聡	S15	99.00
11	15	福山博行	RPS13	98.90
12	29	味元美智恵	S14	98.90
13	26	堀口直	PS13	98.80
14	31	新見理恵	ER34	98.80
15	47	松井有紀夫	S14	98.80
16	23	水野俊彦	RPS13	98.75
17	14	北岡裕輔	JZX100	98.70
18	17	木口健治	C33	98.65
19	41	三好隼人	ER34	98.65
20	49	横溝貴志	PS13	98.60
▲ 単走決勝進出 ▲
21	37	森真治	PS13	98.55
▲ 単走決勝リザーブ ▲

Pos.	No.	Driver	Car	Best Ave.
22	42	山元純次	FD3S	98.55
23	12	今村隆弘	FD3S	98.50
24	27	落合正宗	S14	98.45
25	35	安江弘行	S15	98.45
26	36	安江三智子	ER34	98.45
27	48	増田龍也	RPS13	98.35
28	39	市川啓介	S15	97.90
29	45	角力謙次	C35	97.90
30	33	森一茂	PS13	97.65
31	46	栗本達也	GC8	97.65
32	34	森孝弘	S14	97.40
33	43	神谷剛	HCR32	97.25
34	28	山田恭央	S14	96.95
35	38	水戸真之介	S14	76.50
36	20	稲岡優樹	S15	RETIRE
37	25	西尾光芳	PS13	RETIRE
38	30	山口孝二	S14	RETIRE
39	32	河野詩音	S15	RETIRE

ウエット路面に対処せよ！

Tanso 1st Place

福山博行 ( ORIGIN Racing ) 180SX [ RPS13 ]

いつもとちがう路面コンディションで「距離感をまちがえた」とチェック走行でクラッシュした福山だったが、本番ではそこを修正してきてきっちり走りを決めた。
Tanso 2nd Place

木口健治 LAUREL [ C33 ]
Tanso 3rd Place

三好隼人 SKYLINE [ ER34 ]

　朝から空は雲に覆われていたものの、練習走行はドライ路面でおこなわれていた。それが、単走決勝のまえに雨が降りだし、路面はウエットに変わってしまう。本番のまえに3周のチェック走行が入れられたが、選手たちはそれだけでウエット路面に対応しなければいけなかった。
　予選での下位グループの選手は比較的スピードを抑えて対処し、うまくドリフトをまとめるケースが多かった。そのなかから三好、木口、北岡、松井、新見らが追走トーナメント進出を決めた。
　いっぽうで、予選の上位グループやシード選手の走行順になると、しだいに進入スピードが高くなり、そのせいで失敗するケースが多く見られた。シードのなかでも神谷(幸)がクラッシュしてリタイヤしたほか、林、水野(昌)が敗退した。
　トップ通過したのは、名阪を走り慣れている福山だ。チェック走行でクラッシュしたものの、走りに支障をきたすダメージはなく、本番走行では高い車速から見事にマシンをコントロールしてラインをトレースして最高得点をマークした。

単走予選結果

Pos.	No.	Driver	Car	Best Ave.
1	15	福山博行	RPS13	99.65
2	17	木口健治	C33	99.50
3	41	三好隼人	ER34	99.50
4	1	軸屋清文	S15	99.45
5	44	村上満	RPS13	99.45
6	2	田中省己	PS13	99.40
7	31	新見理恵	ER34	99.25
8	4	薬師寺政宏	S14	99.10
9	5	小橋正典	RPS13	99.05
10	6	藤野秀之	S15	99.05
11	16	脇敬朗	S14	99.05
12	47	松井有紀夫	S14	99.05
13	7	寺町邦彦	PS13	99.00
14	14	北岡裕輔	JZX100	98.95
15	3	横井昌志	S14	98.90
16	18	北山京吾	RPS13	98.90
▲ 追走トーナメント進出 ▲

Pos.	No.	Driver	Car	Best Ave.
17	49	横溝貴志	PS13	98.80
18	19	黒井孝真	S15	98.55
19	21	福田由樹	PS13	98.55
20	22	久保川澄花	RPS13	98.50
21	23	水野俊彦	RPS13	98.50
22	10	水野昌彦	S14	98.45
23	24	梶原聡	S15	98.45
24	11	遠藤勉	RPS13	98.35
25	40	澤井精哉	S14	98.20
26	26	堀口直	PS13	98.00
27	13	小野享之	S15	97.90
28	9	林和樹	S14	97.50
29	8	神谷幸助	RPS13	20.00
30	29	味元美智恵	S14	0.00

軸屋が痛恨のベスト16敗退！

Final Battle

寺町邦彦 SILVIA [ PS13 ] vs 田中省己 SILVIA [ PS13 ]

寺町は果敢に超接近ドリフトを試みたが、田中の真後ろで角度をつけすぎてスピンしてしまう。これで田中の勝ちが決まった。

　ポイントランキング首位の軸屋は2位の田中(省)に14ポイント差をつけてリードしていた。軸屋は単走でも万全の走りを見せ、隙はなさそうに見えた。しかし、その軸屋を不運が襲った。ベスト16での寺町との対戦、ストレートに出てくるところでシフト抜けが起こり、姿勢が乱れてしまったのだ。これで軸屋は敗退。チャンピオン争いの行方は田中と横井の結果しだいとなる。
　田中は、相手のミスもあって問題なくベスト8進出。いっぽうの横井は、接近度の差で木口に敗れてしまう。これで、チャンピオン争いは田中の成績しだいという状況になった。田中が優勝すれば田中がチャンピオン、田中が優勝できなければ軸屋がチャンピオンだ。
　ベスト4に入ったのは、薬師寺、軸屋を破った寺町、チャンピオンの可能性を残す田中、軸屋のチームメイトである藤野の4名。薬師寺vs寺町は、流されたり、立ち上がりで離されたりという小さいミスがあって寺町が勝利。いっぽう田中vs藤野は、軸屋を援護するべく果敢に田中のインを差した藤野がヘアピンでスピン。田中が勝ち上がった。
　決勝は寺町vs田中。名阪をホームコースとするドリフターどうしだ。1本目は寺町が先行。田中は寺町のインをねらうが、1コーナーへの飛び込みでラインがイン寄りになってしまい、わずかに寺町にアドバンテージがついた。しかし2本目、ストレートから田中の真後ろにつけた寺町が、1コーナーの飛び込みでスピン。田中の優勝が決まった。同時に、田中のシリーズチャンピオン獲得が決まった。

田中省己

e-net TAKA Neo Style with D-MAX
SILVIA [ PS13 ]

　今回のラインはいつもとまたちがってたんですけど、意外とすぐ乗れるようになったんで、あとはもうぜんぜん不安材料なく、追走の練習もできたし、手応えはあったんで、緊張もそんなにせずにできました。
　単走は、無線のミスで、まだウォームアップあるんかな、と思って、ウォームアップのつもりでいろいろ試してたんですよ。で「あれ、ところでこれ何本目？」っていったら「次3本目」って言われて「マジで？」って。まぁそれなりにラインはわかってたんで、1本本番でも決めれたんで、まだよかったですけどね。あぶなかったですけどね。
　(優勝する自信は？) ありましたね、もともと。そのためにクルマのセットも出してきたし、練習もしてきたし。先行は、いらんミスしないように落ち着いて。後追いも落ち着いてしっかりポイントを押さえて。五分でもいいんで。それだけです。
　チャンピオンは多少意識してたけど、これ意識するとやっちゃうんで、最後まであまり意識はしないで。勝てばチャンピオンってわかってたんで、まずは勝つために、落ち着いた走りを。ツインドリといっしょでしたね。最後の決勝だけちょっと失敗しちゃったんですけど、でも基本的にはずっと自分の走りはできました。

The 2nd Place

寺町邦彦
ORIGIN Racing
SILVIA [ PS13 ]

(決勝でのスピンは？) 最後は、いつもいっしょに走ってるひとなんで、思いっきり行こうと思って。ま、のるかそるかだったんですけどね。ビタビタかスピンかっていうのはわかってたんですけど、行っちゃいました。
The 3rd Place

藤野秀之
GP SPORTS with MAKEOVER
SILVIA [ S15 ]

(準決勝のスピンは？) やっぱダメっすね。気持ちで負けてるんですよね、やっぱりいつも。まぁ、あそこで勝っておかないと、軸屋がアレだったんで、勝ちたかったんですけど…。
The 4th Place

薬師寺政宏
石川電気水道工業 WAKO'S
SILVIA [ S14 ]

(準決勝は？) 先に振り出しすぎて、横向けたままアクセル踏んでいったんですよ。そしたらバーッて離れて行っちゃって。角度も浅かったんですけど。まぁしかたがないです。ボクのミスです。先行のときは流れちゃったし。集中力が切れました。

最終順位

Pos.	No.	Driver	Team	Car		Car	Color	Tire	Total
1	2	田中省己	e-net TAKA Neo Style with D-MAX	SILVIA	PS13	白	FD	25
2	7	寺町邦彦	ORIGIN Racing	SILVIA	PS13	橙	GY	21
3	6	藤野秀之	GP SPORTS with MAKEOVER	SILVIA	S15	青	NK	18
4	4	薬師寺政宏	石川電気水道工業 WAKO'S	SILVIA	S14	橙	TY/FD	16
5	17	木口健治	Team Heat	LAUREL	C33	黄/赤	FD	13
6	15	福山博行	ORIGIN Racing	SILVIA	RPS13	赤	GY	12
7	41	三好隼人	MJ style	SKYLINE	ER34	金	GY	11
8	44	村上満	M/M/M	180SX	RPS13	赤	FD	10
9	1	軸屋清文	GP SPORTS with V Factory	SILVIA	S15	赤	TY	8
10	3	横井昌志	MCR Factory with D-MAX	SILVIA	S14	紫	FD	7
11	18	北山京吾	チーム外道 with スタイリッシュ	180SX	RPS13	赤/銀	FD	6
12	5	小橋正典	Team ORANGE with MSP	180SX	RPS13	橙	KD	5
13	14	北岡裕輔	CHIPS with 伊藤オート with SA所沢	MARKⅡ	JZX100	赤	FD	4
14	31	新見理恵	Team GOODYEAR Racing with KIDSHEART	SKYLINE	ER34	白	GY	3
15	16	脇敬朗	TEAM CHIPS with SA所沢	SILVIA	S14	緑	FD	2
16	47	松井有紀夫	IB-style with STF	SILVIA	S14	橙	YH	1

TIRE ＝ TY:TOYO TIRES　DL:DUNLOP　GY:GOODYEAR　ZT:ZESTINO　NK:NANKANG　GR:GOODRIDE　TA:TRI-ACE　AL:ACCELERA　ATR:ATR SPORTS　FD:FEDERAL　GT:GT RADIAL　HK:HANKOOK　KD:KENDA　MA:MARANGONI　YH:YOKOHAMA

田中省己

e-net TAKA Neo Style with D-MAX
SILVIA [ PS13 ]

　シーズンの最初っから、この名阪に来たときにシリーズ争いのなかにはいたいな、と思ってたんですけど「絶対イチバン！」とは思ってなくて、今年はとりあえずシリーズ争いしたいな、と。いつもできなかったんで。
　今年の目標は、1勝とシリーズ争いに最後までちゃんと絡む。ただ前半はちょっとミスがつづいて、あんまりだったんですけど、途中からなんとか、鈴鹿ツインから後半戦に巻き返せたんで。1回鈴鹿ツインで勝てたんで、勝てる流れっていうのが身体にしみついたんで、あれでけっこうエビスでももうちょっとでっていうところまで行けたんで、今回もそんなかんじでした。ポイントは離れてたけど、いちおうちゃんと絡めてたんで、あとはもうやるだけやろう、と思ってました。
　いやー、本当にうれしいですね。うれしいっていうか、なんでしょうね。ふしぎなかんじです。でも、とりあえず地元なんで、いつもチカラになってくれるひとたちが、みんな来てくれたんで、とりあえず結果はどうあれ、いいものを見せたかったんで、それだけです。それができたんでよかったです。

Series 2nd Place

軸屋清文
GP SPORTS with V Factory
SILVIA [ S15 ]

しょうがないですね。(ベスト16では)裏側で返して、出てきたあたりでシフト抜け。もう1回3速に入れようと思ったら入らなくて、2速でそのまま行った。自分的には、ま、なんのミスもしてないかな。だから悔しくはないですね。ただ運がなかっただけ。省己が運を持ってたっていうことで。優勝したし、実力もあるし。自分も気持ち負けもしてないし、空回りしないようにもできてたんですけど、ま、しかたない。定位置にもどりました。
Series 3rd Place

横井昌志
MCR Factory with D-MAX
SILVIA [ S14 ]

まぁシリーズ的に考えれば3位は悪くはないかなっていうかんじですけど、今日もはじめはチャンピオンはぜんぜん意識してなくて、でも、ちらっとまた(チャンピオンが)見えちゃったんで、それを考えるともったいなかったな、と思うんですけど。ちょっと最近ひとに当てグセがあったんで、無難に行こうかと思ったら、無難になりすぎちゃって、そしたらがっつりやられて。もったいなかったですね。

シリーズランキングトップテン

シャンパンファイト

Rank	Driver	Team	Car	Car		Color	Tire	Rd.1	Rd.2	Rd.3	Rd.4	Rd.5	Rd.6	Total
1	田中省己	e-net TAKA Neo Style with D-MAX	SILVIA	PS13	白	FD	16	18	8	25	18	25	110
2	軸屋清文	GP SPORTS with V Factory	SILVIA	S15	赤	TY/NK	25	6	25	18	25	8	107
3	横井昌志	MCR Factory with D-MAX	SILVIA	S14	紫	FD	21	25	21	11	6	7	91
4	薬師寺政宏	石川電気水道工業WAKO'S	SILVIA	S14	橙	TY/FD	18	13	12	4	11	16	74
5	藤野秀之	GP SPORTS with MAKEOVER	SILVIA	S15	青	NK	13	10	11		16	18	68
6	寺町邦彦	ORIGIN Racing	SILVIA	PS13	橙	GY	12	4	10	5	10	21	62
7	小橋正典	Team ORANGE with MSP	180SX	RPS13	橙	KD		5	3	21	21	5	55
8	神谷幸助	GP SPORTS with 神谷モータース	180SX	RPS13	水色	TY/NK		11	13	12			36
9	林和樹	明瀬 with ケービクレーシング	SILVIA	S14	青	FD	10	7	16				33
10	水野昌彦	美豚 LL AQUA	SILVIA	S14	緑	FD		8	7	16			31

TIRE ＝ TY:TOYO TIRES　DL:DUNLOP　GY:GOODYEAR　ZT:ZESTINO　NK:NANKANG　GR:GOODRIDE　TA:TRI-ACE　AL:ACCELERA　ATR:ATR SPORTS　FD:FEDERAL　GT:GT RADIAL　HK:HANKOOK　KD:KENDA　MA:MARANGONI　YH:YOKOHAMA

田中が優勝して逆転で王者獲得！

ミドルから審査席まえへ飛ばせ！

単走予選 結果

ウエット路面に対処せよ！

単走予選 結果

軸屋が痛恨のベスト16敗退！

田中 省己

最終順位

田中 省己

単走予選結果

単走予選結果

田中省己

田中省己