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第4戦 レポート Rd.4 Report

単走優勝の中川を名阪マイスターの高木が倒して優勝!

決勝戦 表彰

 開催2年目となるD1ライツの2019年シリーズ。第4戦は関西屈指の人気をほこる名阪スポーツランド(Cコース)で開催された。
 オートポリスでの最終戦を控えた重要な1戦ということもあり、総勢51名がエントリー。雨に翻弄された練習日とはうってかわって、決勝日は好天に恵まれたなか単走決勝と追走トーナメントが実施された。
 単走決勝では、シリーズランキング首位の川島と同2位の野々が追走に残れず敗退するというまさかの展開。そんななか、最高得点を叩き出したのは昨年の名阪戦で横転クラッシュした中川。名阪をホームコースとしている高木が2位通過という結果になった。
 そして、午後1時30分からはじまった追走トーナメントでも、単走上位勢が順当に勝ち進み、決勝は中川vs高木というカードになる。
 決勝戦の1本目は、先行する中川に対して高木がビタビタの後追いをみせ、入れ替えた2本目では先行する高木が中川の追従を許さない速いドリフトで優勝を決めた。
 なお、今大会で3位に入った目桑がシリーズランキング首位に立ち、首位と10ポイント圏内に7名がひしめく状態で最終戦を迎えることとなった。

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第4戦 単走決勝 Rd.4 Tanso Final

3つの指定ゾーンを通過せよ!

  • Tanso 1st Place

    中川 孝之 ( トゥース FREERIDE ) 180SX [ RPS13 ]

    中川孝之の走り

    1本目に99.60点という高得点を叩き出して暫定1位となった中川。2本目はミスしたものの、そのあとも中川の得点をうわまわる選手はあらわれず単走優勝を決めた。また、名阪をホームコースとする高木が99.55点を記録して2位に、3位には99.5点を出した目桑が入った。

  • Tanso 2nd Place

    高木 美紀 SILVIA [ PS13 ]

    高木美紀の走り
  • Tanso 3rd Place

    目桑 宏次郎 SILVIA [ PS13 ]

    目桑宏次郎の走り

  今年からルールに加わった通過指定ゾーンが、ホームストレートの壁際、審判席まえ、2コーナーのイン側と、3ヶ所に設定され、ゾーン不通過の場合はホームストレートと審判席まえがマイナス2点、2コーナーはマイナス1点となる。
 このルールを意識しすぎたのか、リズムを崩してしまう選手が続出し、ゾーン不通過やコースアウト減点によって順位を落としてしまうも少なくなかった。
 なかなか高得点が出ない展開をガラリと変えたのは2グループ目の最初に走行した中川孝之だ。速い振り出しからしっかりゾーンを通過する美しいライン取りで走り切り、観客席からは拍手が沸き起こる走りは99.6点をマーク。首位に立った。
 そしておなじく2グループ目に走行した高木美紀も、1本目に97.90点、2本目に99.55点を叩き出して2位通過。最終グループでストレートの壁にテールをかすめる迫力満点の走りを披露した目桑が3位で追走へと進んだ。
 また、R31スカイラインで参戦する若手注目株の蕎麦切広大も単走7位で追走トーナメント初進出を決めた。
 いっぽう、ランキング首位に立っていた川島は駆動系トラブルにより本来の走りができずに敗退。「パワーが必要なオートポリスは不利なので、ここでポイントをとっておきたい」と話していたランキング3位の野々も、追走に残ることはできなかった。
 なお、野村圭市と前原敏弘は車両にトラブルが発生して単走決勝のまえにリタイヤ。昨年の単走優勝者である横田卓三と、前日練習走行からマシン不調を抱えていた最上弦毅は、スタートラインに立ったものの、車両トラブルで走行得点を得られずに単走を終えた。

単走決勝 結果

Pos. No. Driver Car Best Ave. 2nd Ave.
1 8 中川 孝之 RPS13 99.60 45.00
2 88 高木 美紀 PS13 99.55 97.90
3 3 目桑 宏次郎 PS13 99.50 97.60
4 5 宇野 弘基 S14 99.25 0.00
5 7 笹山 栄久 JZX100 98.85 98.60
6 70 横田 宏延 S15 98.75 92.00
7 31 蕎麦切 広大 HR31 98.65 96.75
8 18 岩﨑 脩作 S15 98.60 96.40
9 23 田村 雅弘 S15 98.40 97.75
10 12 甲斐 健一 S15 98.40 61.50
11 69 川原山 紀人 RPS13 98.35 40.00
12 58 谷本 真人 S14 97.95 95.35
13 84 波紫 聖和 S15 97.90 97.25
14 90 伊藤 満紀 JZX90 97.85 95.45
15 56 森 孝弘 S15 97.80 97.70
16 33 辻 紳護武 C33 97.75 95.95
▲ 追走決勝トーナメント進出 ▲
17 71 田村 健多 RPS13 97.75 41.50
18 20 Shane Bingham RPS13 97.60 42.50
19 86 高嶋 健市 JZX100 97.55 97.25
20 45 筒井 陽平 JZX100 97.55 92.25
21 30 田中 規明 PS13 97.50 95.25
22 52 加納 広貴 JZX100 97.45 40.50
23 48 柴田 英行 S15 97.40 97.40
24 89 Jake Kats PS13 97.30 94.25
25 85 高根 芳朋 JZX100 97.20 96.25
Pos. No. Driver Car Best Ave. 2nd Ave.
26 73 下田 紗弥加 S15 97.20 94.00
27 43 佐藤 信文 PS13 97.05 95.25
28 37 若松 康史 RPS13 96.85 96.65
29 68 谷 光一 PS13 96.65 92.25
30 61 白澤 俊雅 S14 96.50 95.15
31 65 能登 陽向 PS13 96.25 90.50
32 38 野々 英喜 PS13 96.25 50.00
33 83 安江 弘行 S15 96.00 93.90
34 50 佐藤 航 AE86 96.00 41.00
35 35 塙 彰拡 FD3S 95.15 94.25
36 13 吉村 駿 S15 95.15 62.50
37 63 浮田 正明 S14 94.60 41.00
38 10 西田 裕司 S14 93.90 40.00
39 25 川島 将貴 JZX100 93.60 92.25
40 29 粟野 如月 JZX100 93.50 91.65
41 78 戸田 真琴 C33 92.25 37.50
42 21 永野 正持 PS13 91.75 35.00
43 92 国広 修 PS13 60.00 44.50
44 67 永塚 尚幸 S15 50.00 0.00
45 11 須澤 翔平 PS13 46.50 40.50
46 41 植村 真一 JZX100 44.50 40.00
47 76 文元 竜彦 RPS13 41.50 40.00
48 60 横田 卓三 S14 0.00 0.00
49 36 最上 弦毅 RPS13 0.00 0.00
- 14 野村 圭市 ER34 RETIRE
- 19 前原 敏宏 S15 RETIRE

第4戦 単走優勝 Rd.4 Tanso WINNER

中川 孝之

トゥース FREERIDE
180SX [ RPS13 ]

中川孝之

 (練習走行から好調でしたね?) 去年の名阪戦では横転してしまい、今年は箱替えしたマシンで参戦していて、足まわりのセッティングをいろいろ変えてみたのですが、ほかの大会でもいい成績が残せていなかったので、基本の状態に戻して挑みました。
 これで走り慣れたセッティングになってので、あとは自分がミスしないようにと思って走りました。
 (追走はどう戦う?) 正直なところ後追いは得意じゃないので、とにかく先行でアドバンテージをとれるようにしたいです。自分がミスしないように、というのを心がけて走ります!

第4戦 追走トーナメント Rd.4 Tsuiso Tournament

単走1位と2位が決勝戦で直接対決!

  • Final Battle

    中川 孝之 180SX [ RPS13 ] vs 高木 美紀 SILVIA [ PS13 ]

    中川孝之vs高木美紀

    どちらも名阪スポーツランドを走り込んでいて仲もいいという両者の決勝戦。1本目は先行の中川に対してビタビタの追走を決めた高木が2ランクのアドバンテージ。入れ替えての2本目は、先行する高木が中川をストレートから大きく引き離したことで勝負あり! 高木が今シーズン初優勝を決めた。

  • 中川孝之vs高木美紀
  • 中川孝之vs高木美紀

  単走優勝の中川は追走トーナメントでも好調をキープ。ベスト16ではシャコタンローレルに乗る辻を圧倒し、ベスト8では21才の若手ドライバー岩崎に対してビタビタの追走を決めて勝利し、ベスト4まで勝ち進んだ宇野も破って決勝へと駒を進めた。
 単走2位で通過した高木も、単走14位通過の森に対して先行でコースアウトしつつも後追いでキッチリとあわせて勝利。その後も師匠である中村直樹ゆずりの後追いを武器に決勝戦へと勝ち進んだ。
 注目は追走トーナメントに初進出した23才の蕎麦切と21才の岩崎だ。
 蕎麦切はランキング上位の甲斐と対戦し、相手のミスに救われてベスト8に勝ち上がるも、次の対戦相手となった高木に敗退した。
 岩崎もベスト16で対戦相手の田村がミスして勝利したものの、ベスト8で中川に勝つことはできなかった。
 どちらも最終戦でポイントを獲得できればD1GPライセンスに手がとどく可能性があるので、今後の活躍に期待したいところだ。
 そして決勝戦は単走1位の中川と、単走2位の高木の戦い。1本目は先行する中川に対して高木がしっかりと合わせて2ランクのアドバンテージ。入れ替えての2本目も先行する高木が中川をまったく寄せ付けない速さを披露し、高木が優勝を勝ち取った。
 高木は昨年に続いてこの名阪では2連勝。今シーズンはここまでノーポイントという絶不調な状態だったが、得意とするコースで勝利したことでシリーズランキングも8位にジャンプアップした。
 また、ランキング上位勢が軒並み敗退したこともあり、3位に入賞した目桑がシリーズランキングトップに。10ポイント圏内に7名がひしめく大接戦の状態で、オートポリスでの最終戦を迎えることとなった。

  • Best 4 Battle

    中川 孝之 [ RPS13 ] vs 宇野 弘基 [ S14 ]

    中川孝之vs宇野弘基
  • Best 4 Battle

    高木 美紀 [ PS13 ] vs 目桑 宏次郎 [ PS13 ]

    高木美紀vs目桑宏次郎
  • Pick Up Battle

    蕎麦切 広大 [ HR31 ] vs 甲斐 健一 [ S15 ]

    蕎麦切広大vs甲斐健一
  • 第4戦トーナメントラダー

    トーナメントラダー

    第4戦 優勝 Rd.4 WINNER

    高木 美紀

    VALINO TIRES N-style
    N-style 美艶 SILVIA [ PS13 ]

    高木美紀

     今年はまだいちども追走に勝ち進めていなかったので、まずは単走でミスをしないように、と意識して挑みました。いつも単走1本目を失敗して、2本目はアセってさらにダメになる、というパターンだったので。
     じつは今回も1本目で2コーナーのインクリップをはずして1点減点されてしまったんですけど、逆に「そこだけ修正すれば追走に残れる」と思えて、実際に走ってみたら予想以上の高得点が出たので、それで吹っ切れましたね。
     追走でも先行で失敗しないことを心がけつつ、後追いはできるだけカッコいい走りをしたいと思って走りました。
     ちなみに前戦の日光からマシンを変更しました。開幕戦から使っていた車両よりパワーはないですけど、小さなコースはこっちのほうが合っているんです。
     最終戦のオートポリスは、ほとんどのひとが走ったことのないコースなので、条件はイーブンだと思ってます。去年の最終戦からヴァリノタイヤを使っているので気温が低いときの特性もある程度つかんでいますし、まだシリーズ優勝のチャンスもあるのですごく楽しみです!

    • The 2nd Place

      中川 孝之
      トゥース FREERIDE
      180SX [ RPS13 ]

      中川孝之

      単走については、前日練習からまわりのみんなに「いいかんじだね」と高評価してもらい、そのまま結果に繋げることができてよかったです。追走は正直、もっといい走りをしたかったなと心残りもありますが、すごく楽しく走れて結果も2位になれたのでうれしいです。名阪は最終コーナーの飛び出しまでがけっこう重要なんですけど、ぼくはそこがまだ上手に走れないのが敗因ですね。今回は美紀さんに負けちゃったけど、次回はリベンジしたいです。

    • The 3rd Place

      目桑 宏次郎
      Real Style
      とってもいいはずなシルビア [ PS13 ]

      目桑宏次郎

      このコースは去年のD1ライツが初走行で、今年も1回練習しただけなので、3回目の走行です。しかも練習走行日のクラッシュでトラブルが発生してしまい、中古エンジンを買ってきて土曜の朝に載せ替えるという作業をしたんです。メカニックやまわりのみんなががんばってくれたおかげでなんとか走れました。ドライで練習できず不安でしたが、とにかく自分のミスで負けないように心がけて走りました。次戦までにタービン交換でパワーアップを検討しています。

    第4戦 リザルト Rd.4 Results

    シャンパンファイト 第2戦入賞者集合

    最終順位

    Pos. No. Driver Team Car Car Color Tire Total
    1 88 高木 美紀 VALINO TIRES N-style SILVIA PS13 Pink/Purple VL 25
    2 8 中川 孝之 トゥース FREERIDE 180SX RPS13 Yellow TY/NK 21
    3 3 目桑 宏次郎 Real Style SILVIA PS13 Blue/Red TA 18
    4 5 宇野 弘基 DUNLOP KOBE SILVIA S14 White DL 16
    5 70 横田 宏延 MCR Factory D-MAX Lubross SILVIA S15 Purple NK 13
    6 31 蕎麦切 広大 R31HOUSE SKYLINE HR31 Red NK 12
    7 18 岩﨑 脩作 IWASAKI Quarter Mile SILVIA S15 Yellow GR 11
    8 58 谷本 真人 GOODRIDE M.A.M SILVIA S14 Pink GR 10
    9 7 笹山 栄久 M2 Racing FRONTIER MARKⅡ JZX100 White/Blue VL 8
    10 23 田村 雅弘 VITOUR ORIGIN Labo. SILVIA S15 Pink VI 7
    11 12 甲斐 健一 TRIPLE K TETSUJIN D-LIKE SILVIA S15 Red SL 6
    12 69 川原山 紀人 KURU×2 ☆ Surprise VALINO 180SX RPS13 Red/Yellow VL 5
    13 84 波紫 聖和 RDS Z.S.S. Racing VALINO SILVIA S15 Red VL 4
    14 90 伊藤 満紀 Team Ito Auto GOODYEAR Racing CHASER JZX90 Green GY 3
    15 56 森 孝弘 GP SPORTS Final Konnexion AS MORI SILVIA S15 Red GR 2
    16 33 辻 紳護武 ぷらいべーとわーくす 踏っ派 LAUREL C33 Blue/Red/White DL 1

    TIRES = TY:TOYO TIRES VL:VALINO TIRES AL:ACCELERA ATR:ATR SPORTS DL:DUNLOP FD:FEDERAL GR:GOODRIDE GY:GOODYEAR GT:GT RADIAL KD:KENDA NK:NANKANG RY:RYDANZ SL:SAILUN TA:TRI-ACE VI:VITOUR ZE:ZEKNOVA ZT:ZESTINO

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