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単走予選Tanso Qualify

300Rで猛アピールせよ!

  • Qualifying 1st Place

    岩井 照宜 ( TEAM ACTION & H.D.O ) スターレット [ KP61 ]

    岩井照宜の走り

    「決めた者勝ちになると思ったので、まずミスしないことを気をつけた」という岩井が最高得点をとった。

  2011年最終戦の予選日は、ほとんどいちにち雨が降りつづき、競技はウェット路面のなかおこなわれた。ドライ時のようにはアクセルを踏んでドリフトを安定させることができないため、姿勢が乱れやすいコンディションだった。
 実際に評価をわけたのはミスが多いか少ないかだった。300Rからの車速感が足りなかったり、姿勢がフラついたり、審査席まえでアウトまで飛ばせないと減点になった。
 いっぽうでアピールポイントとなったのは300Rで、そこから出てくるスピードがあってミスが少なければ高得点につながった。
 そして予想できなかったことが起きた。通常ならハイパワー車が圧倒的に有利なはずの富士スピードウェイで、スターレット(KP61)を駆る岩井が、まさに300Rの勢いをアピールしてトップ通過を果たした。ウェット路面でマシンの軽さをフルに生かした走りだった。

単走予選 結果

Pos. No. Driver Car Tire Score
1 24 岩井 照宜 KP61 TY 98.83
2 19 箕輪 慎治 JZX90 DL 98.80
3 21 内海 彰乃 S15 TY 98.80
4 22 松井 有紀夫 S15 YH 98.67
5 28 太田 勲 PS13 TY 98.63
6 35 今村 隆弘 FC3S TY 98.47
7 23 上野 高広 E92 YH 98.23
8 33 唄 和也 RPS13 GY/YH 98.17
9 17 時田 雅義 GRS184 GY 98.10
10 18 松川 和也 UZZ40 DL 98.07
11 20 村山 悌啓 S14 GY 98.00
12 36 長谷川 大祐 S14 HK 97.90
▲ 単走決勝進出 ▲
Pos. No. Driver Car Tire Score
13 32 地主 亮治 JZZ30 FD 97.53
14 37 浮田 正明 RPS13 TY 97.27
15 31 北芝 倫之 S14 DL 97.10
16 39 久保田 敏彦 AE86 TY 97.03
17 38 西尾 欣也 GSE20 GY 96.50
18 30 藤川 昌大 PS13 FD 96.43
19 27 匂坂 晋治 SXE10 GY 95.33
20 41 深田 真弘 JZZ30 DL 94.93
21 40 河上 善計 S14 DL 93.67
22 25 田中 裕司 JZA80 FD 90.00
23 29 板倉 日出生 RA28 TY 69.00
24 26 田中 一弘 S15 GY 68.00
25 42 三木 竜二 S14 YH 59.67
26 34 藤中 学 FD3S HK 29.67

タイヤ = TY:トーヨータイヤ GY:グッドイヤー DL:ダンロップ YH:ヨコハマ FD:フェデラル HK:ハンコック

単走決勝Tanso Final

齋藤太吾の独壇場!

  • Tanso 1st Place

    齋藤 太吾 ( プレミアムジャパン with ダイゴ ) マークⅡ [ JZX100 ]

    齋藤太吾の走り

    ウェット路面での練習走行から好調だった齋藤が、本番でも圧倒的な走りを見せて単走ファイナル優勝を果たした。

  前日からの雨は朝方にあがり、路面がしだいに乾いてくるなかでの単走決勝となった。後半になるほど路面のグリップが増してきたこともあって、ランキング上位の選手ほどスピードが上げられる状況だったといえる。
 まず99点台を出したのが、雨を得意とする内海だ。しかし、織戸、高山がスピードの高いドリフトでその得点を上まわる。
 そして熊久保がキレのある振り返しと直線的に伸びてくるラインどりで最高得点をマークしたところで、いよいよシードの登場となった。
 ポイントランキング首位の齋藤はこのコースの単走を大得意としている。ランキング2位の今村もできるだけ上位に食い込みたいところだ。
 シード勢ではまず高橋がスムーズなマシンコントロールと見事なアクセルの踏みっぷりで熊久保、織戸に次ぐ得点をマーク。今村も高い車速で走りをまとめたが、たかやまの得点を上まわることはできない。
 齋藤は1本目に3番手となる得点を出したが、だれも熊久保を上まわることはできないまま、シードは2巡目の走行に入った。
 そこで最後に走った齋藤が決めた。バツグンの300Rのスピードに加えて、群を抜くアクセル全開度、そして止めきれないかと思わせるほどのスピードでヘアピンに飛び込み、アウトいっぱいまできっちりはらんでコーナーを曲がりきって単走優勝を決めた。なお、今村は単走6位に終わった。

単走決勝 結果

Pos. Pass No. Driver Car Tire Score
1 S 1 齋藤 太吾 JZX100 HK 99.97
2 9 熊久保 信重 C33 YH 99.77
3 13 織戸 学 JZA80 YH 99.67
4 S 3 高橋 邦明 GRX130 GY 99.47
5 12 たかやま けんじ FD3S FD 99.47
6 S 2 今村 陽一 S15 DL 99.37
7 21 内海 彰乃 S15 TY 99.37
8 15 手塚 強 BNR32 GY 99.20
9 S 6 野村 謙 ER34 DL 99.07
10 17 時田 雅義 GRS184 GY 99.00
11 S 7 日比野 哲也 AE86 DL 98.83
12 33 唄 和也 RPS13 GY/YH 98.83
13 S 5 川畑 真人 RPS13 TY 98.80
14 S 8 佐久間 達也 S15 TY 98.57
Pos. Pass No. Driver Car Tire Score
15 35 今村 隆弘 FC3S TY 98.57
16 10 末永 正雄 SE3P TY 98.37
17 22 松井 有紀夫 S15 YH 98.33
18 24 岩井 照宜 KP61 TY 98.30
19 16 廣田 友和 GRS191 GY 98.23
20 11 末永 直登 CT9A YH 98.17
21 19 箕輪 慎治 JZX90 DL 98.17
22 18 松川 和也 UZZ40 DL 98.17
23 36 長谷川 大祐 S14 HK 98.17
24 - 23 上野 高広 E92 YH 97.93
25 S 4 古口 美範 RPS13 DL 97.77
26 - 28 太田 勲 PS13 TY 97.77
27 - 20 村山 悌啓 S14 GY 97.50
28 - 14 田所 義文 AE86 TY 95.00

追走進出選手は『○』、追走シード選手は『S』、単走ファイナル敗退選手は『-』

タイヤ = TY:トーヨータイヤ GY:グッドイヤー DL:ダンロップ YH:ヨコハマ FD:フェデラル HK:ハンコック

単走優勝 & 単走チャンピオンTanso WINNER & Tanso CHAMPION

齋藤 太吾

プレミアムジャパン with ダイゴ
マークⅡ [ JZX100 / 白・黒 ]


 今日シリーズがかかってるってこともあって、まず単走で上位をねらいたくて…。で、調子もよかったんで、できたら1位がほしいっていう気で行かせてもらって、ホントにとれてすごくうれしいです。
 このまま追走も、この勢いでダブル優勝をねらっていきたいと思います。

追走トーナメントTsuiso Tournament

勝った今村がチャンピオンに!

  • Final Battle

    末永 正雄 RX-8 [ SE3P ] vs 今村 陽一 シルビア [ S15 ]

    決勝の2本目、末永(正)は、今村との距離を詰めたが、インに入ってしまって行き場を失い、今村をプッシュしてしまった。

  単走ファイナルの結果、齋藤と今村はトーナメントの山が完全にわかれた。両者が勝ち進めば、今村はなすすべがないまま齋藤のシリーズ優勝が決まる状態だ。単走で今村より上位に入ったこともあって、齋藤はより有利な状況になっていた。
 そして追走トーナメントがはじまった。路面はドライになり、各選手のスピードも安定感も単走のときよりはるかに上がった。
 ベスト24はすべてランキング上位の選手が勝つという順当な展開となった。そして、ベスト16。最初の対戦は、ランキング首位の齋藤とベスト24を勝ち上がってきた末永(正)の対戦だ。1本目は末永がうまく齋藤についていき五分。そして2本目に波乱が起こった。後追いの齋藤が300Rで流され、そのミスを挽回しようと無理なラインで末永との距離をつめた結果、接触してスピン。齋藤は追走をノーポイントで終えてしまった。
 これで齋藤は自力でのチャンピオン獲得を逃した。あとは今村がどこまでポイントを伸ばすかだ。また、今年のポイント制度は非常に複雑なため、チャンピオン確定の条件がカンタンには出ない。ほかの選手の成績によっても変わってくるからだ。
 今村はまずベスト16で時田を倒し、ベスト8も川畑のミスで勝ち上がる。ベスト4に入ったのは、末永(正)、末永(直)、今村、高橋の4人だった。末永兄弟の対決は、兄・直登のミスで正雄が勝利。RX-8投入後はじめての決勝進出を果たした。
 そして、今村vs高橋は、再戦の結果高橋がアウトに流されて今村が勝利を決めた。そしてこの瞬間、今村の第8戦総合優勝が確定し、同時にシリーズ総合ポイントでも齋藤をうわまわってチャンピオン獲得を決めた。
 3位決定戦は、末永(直)のミスで高橋が勝利。今村は決勝でも末永(正)を倒して優勝し、有終の美を飾った。

追走トーナメント 結果

Pos. No. Driver Car Score
1位 2 今村 陽一 S15 DL
2位 10 末永 正雄 SE3P TY
3位 3 高橋 邦明 GRX180 GY
4位 11 末永 直登 CT9A YH
B8 13 織戸 学 JZA80 YH
B8 5 川畑 真人 RPS13 TY
B8 6 野村 謙 ER34 DL
B8 9 熊久保 信重 C33 YH
B24W 22 松井 有紀夫 S15 YH
B24W 12 たかやま けんじ FD3S FD
B24W 17 時田 雅義 GRS184 GY
B24W 15 手塚 強 BNR32 GY
Pos. No. Driver Car Score
B24L 8 佐久間 達也 S15 TY
B24L 7 日比野 哲也 AE85 DL
B24L 4 古口 美範 RPS13 DL
B24L 1 齋藤 太吾 JZX100 HK
B24L 33 唄 和也 RPS13 GY/YH
B24L 18 松川 和也 UZZ40 DL
B24L 19 箕輪 慎治 JZX90 DL
B24L 24 岩井 照宜 KP61 TY
B24L 16 廣田 友和 GRS191 GY
B24L 21 内海 彰乃 S15 TY
B24L 36 長谷川 大祐 S14 HK
B24L 35 今村 隆弘 FC3S TY

B8はベスト8進出、B24Wはベスト24勝利、B24Lはベスト24敗退

タイヤ = TY:トーヨータイヤ GY:グッドイヤー DL:ダンロップ YH:ヨコハマ FD:フェデラル HK:ハンコック

WINNER & Series CHAMPION

今村 陽一

SGC. BOSS. with DUNLOP
シルビア [ S15 / 白 ]


 シリーズチャンピオンになれたことは非常にうれしいです。だけど、オートポリスではじまり、ボクは1.5ポイントという微妙なところで終わり、鈴鹿ではひさしぶりの予選からはじまりました。予選からはじまってなんとか決勝まで行って、総合2位になって、そこからシリーズを立て直さなくちゃいけないっていうところは、いままでのシーズンとちがいまして、非常に苦労した部分があって……。
 昨日の土曜日も源吾さん(スポッター)におしかりを受けるくらいシメられまして…。「テメーやる気あるのか!」ぐらいの勢いで怒られまして、なんとか気持ちを切り替えて、とにかく優勝するつもりで戦って、最終的にはシリーズチャンピオンが獲れたんですけど、非常にハードな1年だったなと思います。
 選手だれひとりとっても、ボクにとってはライバルだし、カンタンに勝てる相手っていうのはいないので、ボクもつねに練習して、研究して、どうすれば勝てるかっていうことをつねに練習もしたし、考えたし。
 チームもそれに対して、すごく協力してくれたんで、ホントに1年間、チームと、ボクを支えてくれたスポンサーさまに感謝したいし、お客さんたちも選手の宝なので、来年もぜひ1年間応援に来てください。ホントに今年1年間ありがとうございました。

Result

総合順位

Pos. No. Driver Team Car Tire
1 2 今村 陽一 SGC. BOSS. with DUNLOP S15 DUNLOP
2 3 高橋 邦明 GOODYEAR Racing with Kunny'z GRX130 GOODYEAR
3 10 末永 正雄 M7 RE雨宮 SGC with TOYO TIRES SE3P TOYO TIRES
4 9 熊久保 信重 YUKE'S チームオレンジ with BEAST EYE C33 YOKOHAMA
5 13 織戸 学 MAX ORIDO D1 Project JZA80 YOKOHAMA
6 1 齋藤 太吾 プレミアムジャパン with ダイゴ JZX100 HANKOOK
7 12 たかやま けんじ R Magic D1 Racing FD3S FEDERAL
8 6 野村 謙 BLITZ DFellow ER34 DUNLOP
9 15 手塚強 GOODYEAR Racing B324R BNR32 GOODYEAR
10 5 川畑 真人 Team TOYO TIRES DRIFT with GP SPORTS RPS13 TOYO TIRES
11 17 時田 雅義 GOODYEAR Racing ZERO CROWN GRS184 GOODYEAR
12 21 内海 彰乃 TOYO / RC926 S15 TOYO TIRES
13 11 末永 直登 YUKE'S チームオレンジ with BEAST EYE CT9A YOKOHAMA
14 7 日比野 哲也 Team UP GARAGE with DRoo-P AE85 DUNLOP
15 33 唄 和也 B-west RPS13 GOODYEAR/YOKOHAMA
16 22 松井 有紀夫 Guild n one S15 YOKOHAMA
17 8 佐久間 達也 Team TOYO TIRES DRIFT with GP SPORTS S15 TOYO TIRES
18 35 今村 隆弘 TEAM AJITO FC3S TOYO TIRES
19 24 岩井 照宜 TEAM ACTION & H.D.O KP61 TOYO TIRES
20 16 廣田 友和 TEAM MORI with GOODYEAR GRS191 GOODYEAR
21 19 箕輪 慎治 HEY MAN!! DUNLOP JZX90 DUNLOP
22 18 松川 和也 Team UP GARAGE with DRoo-P UZZ40 DUNLOP
23 36 長谷川 大祐 TEAM VERTEX with WYNN S14 HANKOOK
24 23 上野 高広 TEAM VERTEX E92 YOKOHAMA
25 4 古口 美範 KOGUCHI POWER RPS13 DUNLOP

タイヤ = TY:トーヨータイヤ GY:グッドイヤー DL:ダンロップ YH:ヨコハマ FD:フェデラル HK:ハンコック

Donations Activities

笑顔復活プロジェクト

東日本大震災・復興支援へのお礼とご報告

 D1グランプリシリーズ第8戦富士にて東日本大震災の復興支援活動をおこないました。笑顔復活Tシャツの販売およびチャリティオークションにおいて、当日ご来場されたお客さまにご協力をいただきました。心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。集まりました寄付金は「日本赤十字社」および「ピースプロジェクト」への震災復興支援にまわされます。
 また、D1 & MSC共同ブースにておこないました「交通遺児育英会」および「メイク・ア・ウイッシュ」活動における募金活動も同時にご報告いたします。
【東日本大震災・復興支援金】
・D1x笑顔復活Tシャツ売上 ¥150,000-
・DRoo-P義援ステッカー売上 ¥31,000-
・チャリティーオークション ¥52,000-
【募金活動】
・復興支援募金 ¥38,008-
交通遺児育英会 ¥2,155-
メイク・ア・ウィッシュ ¥743-

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