2009 GRAN TURISMO D1 GRAND PRIX
WORLD DRIFT

“World Drift Forum” presents
“世界ドリフト競技「視察」紀行”

第1回「中国WDS」

はじめに

 「TOKYO DRIFT in お台場」開催中の3月26日(金)、D1コーポレーション主催の第1回「World Drift Forum」が開催された。現在、ドリフト競技は世界約35カ国で開催されている。「World Drift Forum」は、各国主催団体に招待状を出し、ドリフト競技のパイオニアであるD1GPを視察してもらうと同時に、この先のドリフト競技の世界統一を図る上での友好関係を築くために催された。
 第1回目は35カ国よりアメリカ、中国、台湾、マレーシア、シンガポール、タイ、ニュージーランド、ノルウェー、キプロス、ロシア、イタリア、アブダビの12カ国が参加。代理による出席のギリシャ、リトアニア、ポーランド、南アフリカを含む参加国数は、延べ16カ国に及んだ。そしてD1GPが新たに制定した「車両規定」、「競技規定」、「審査基準」をもとに今後はそれを「世界水準」にした競技運営を進めていく事が話し合われた。
 第2回「World Drift Forum」は、10月15日(金)にD1グランプリ最終戦富士の前日に開催される。同時に10月17日(日)「D1GP World Cup」には今までのD1GPにはない数の国からの参加が期待される。

 この「World Drift Forum」に参加していただいた国に対し、積極的に各国ドリフト事情を知る為の視察を行う。それが“世界ドリフト競技「視察」紀行”である。

中国WDS(World Drift Series)編

 今年で5周年を迎えたWDS。開催日は4月30日~5月2日。

WDSの他に類を見ない特徴は

1.トラック競技場(スタジアム)のトラックをコンクリート養生してドリフト競技に使用する。

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2本の高い塔を持つWDS会場の黄龍競技場 会場内全体(上野高広の練習走行)

2.中国中央政府に太いパイプを持ち、政治力による協賛社からの資金調達可能な環境がある。

 2011年以降5年間の契約を締結した。

3.主宰者であるPaul Zhang(ポール・チョウ)はアメリカ留学経験があり英語も達者、
 国際感覚を持つと同時にドリフトにも精通している。

 以上がWDSの特徴である。

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北京TV局の取材を受けるPaul D1お台場にも参加したUSAドライバー
「Forrest Wang(フォレスト・ワン)」と。

 今回のWDS会場は、杭州(上海から車で2時間半の中国5番目の都市)にある黄龍競技場。6年目を迎える杭州市主催の中国アニメ祭りと併催で市政府のバックアップもあり、イベントは大々的なものであった。
 “ドリフト競技のキング”としてWDSの招待を受けた土屋圭市は、スケジュールの都合でWDS視察は適わなかったが、27日の杭州市主催のレセプションに主賓として招かれ、28日の記者会見でも「ドリフト文化が今後日中友好の懸け橋になる事を強く願う。」と挨拶をおこなった。
 記者会見ではドリフト車両のセッティングにまで話が及ぶ程。中国国内で急速にドリフト文化が進んでいる事が感じられた。

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 過去3年間WDSの審査員長(中国では「裁判長」と呼ぶらしいが)は、あの「ラーマン山田」こと山田英二。PaulとはD1GPが2003年アメリカ上陸以来の友人で、中国の業界で彼の知名度はかなり高い。審査員は、ラーマンを含むアメリカと中国よりそれぞれ1名づつの合計3名。

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 日本からの参加ドライバーは右から熊久保信重、上野高広、日栄グループの蕭偉城(ショウ・ウェイ・チェン)、台湾No.1ドライバー張盛釣(チョウ・ザンセンチュン)、吉岡捻記、久保川澄花。
 決勝の模様は、日本で言えばNHKにあたる中国中央電視台(CCTV)が日曜日のゴールデンタイムである午後8時から10時までの2時間「実況中継」で中国全土に放送するという破格の扱い。

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実況中継開始は入場開会式から。先導は予選Topの上野高広のソアラとラーマン山田。

 競技自体はD1GPとは似て非なるドリフト競技であった。30日に開催された中国人ドライバーの予備予選は追走形式で行われ、勝者が予選に進出できるというもの。決勝の組み合わせもD1GPの予選1位と16位の組み合わせではなく中国組上位と海外組上位が組み合わされるといったもの。
 競技は2本の直線に緩いコーナーが設けられた1周400m弱の楕円トラック(上に掲載の写真[会場内全体]を参照)を追走して、そのパフォーマンスの優劣を競うというもの。クリッピングポイントはなく、進入時の振り返しのスピードも、角度もそれほど重要ではないらしい。「ポイントは大パイロンぎりぎりのアウト側ラインをキープして、パワフルで綺麗なドリフトをする事が高得点に繋がる」と審査団からの説明。

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日本人ドライバー最高位は吉岡捻記の3位であった。 相変わらずのトシキング。

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優勝は中国の張少華(チャン・シャオファ)。2,000人の従業員をかかえるアパレル会社の社長。
優勝賞金は 20,000元(約30万円)

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マシンはS14シルビア 優勝記念撮影

●その他スナップショット

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北京のTV局の美人アナウンサーから取材を受ける上野高広選手。 WDSイメージガールと
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YOKOMOのラジコンカーは中国でも人気。TV局の取材を受ける程。
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ピット風景と競技場内への入場口

次回の“世界ドリフト競技「視察」紀行”は、
7月のキプロス、アブダビか、8月の台湾の予定です。乞うご期待 !