この大会の模様は
「VIDEO OPTION VOLUME No.175」
に収録予定です。


■8月30、31日 エビスサーキット南コース
■コースコンディション:ウエット→ドライ
■観衆:7266人

PHOTO:鈴木紳平/金子信敏
REPORT:斉藤精一郎

D1ストリートリーガルのレポートも、D1GP第6戦のレポートのあとに掲載しています。
 D1GP第6戦は、東北地方を襲った豪雨のなかで行われた。あまりの雨量にコース上に水がたまり、予選が一時中断されたほか、決勝日の練習走行も途中で中断が入った。それでも決勝日の観客席は満員の来場者で埋まり、途中からは雨があがってほぼドライ路面で追走トーナメント終盤戦が行われた。
悪天候のなかD1SL第4戦、D1GP第6戦にお越しいただいたお客様には、心から感謝いたします。同時に、シード選手のサイン会など一部のイベントが中止になったり、不便をおかけしましたことをお詫び申し上げます。


 予選にはシード選手をのぞく42名がエントリー。審査コーナーはこれまでと同様に、最終コーナーを出てくるところから、4コーナーを立ち上がったところまでだ。要求されるラインは下図のとおり。そのなかで見た目のスピードがあり、大きい角度がついていて、アクセル音も途切れないほうが高得点となる。ただし、ウエット路面になったばあいには、程度に応じて採点基準が甘くなることが伝えられた。また副審はメインストレートの脇に立ち、最終コーナーでのラインのズレや振り出し遅れを見るほか、ピットウォールにぶつかるかと思わせるくらいのスピード感を見せたり、大きな角度でストレートへ飛び出してきて、そのまま走り抜けたようなばあいにはファンタスティック旗を出して加点をアピールする。1コーナーから審査席前に向かうところでスピードガンによって車速が計測され、得点が同じばあいの順位づけに使われることになった。
  競技はドライ路面でスタートした。熊久保や古口ら上位選手は順当に通過する。とはいえ今季の開幕前に行われた路面改修の影響がまだ残っているためか、ストレートでのスムーズさや迫力はいまひとつで、100点獲得者はなかなか現れなかった。しかし、雨が降りはじめ、ウエット路面になったゼッケン20番台後半あたりから、走りが変わってくる。ミスする選手が増えるいっぽうで、雨が得意な選手は、ウエット路面とは思えないアクセルの踏みっぷりでストレートをスムーズかつ迫力満点で下り、完璧なライントレースも見せたのだ。結果的に、横井、中村(直)、野沢といった、けっしてランキング上位ではない選手が100点を獲得。3人ともウエット路面での走行だった。
  いっぽう上位選手では、1コーナーのラインが小さくなりがちだった高橋(邦)、ストレートでカベに寄せきれなかった荻野目、審査席前でアウト側に飛ばしきれなかった平岡らが予選敗退となった。

エビス単走主要審査ポイント
 
※スピードガンの計測値は同点の場合の順位づけのみに使用 
予選順位表
順位
NO.
ドライバー
得点
車速(km/h)
順位
NO.
ドライバー
得点
車速(km/h)
1
36
横井昌志
100.00
83
21
25
一柳和人
99.70
81
2
27
中村直樹
100.00
79
22
43
松田豊久
99.70
80
3
32
野沢 巧
100.00
79
23
39
匂坂晋治
99.70
73
4
17
水畑 力
99.90
115
24
15
高橋邦明
99.50
111
5
23
猪瀬 徹
99.90
114
25
44
林 渡
99.50
86
6
13
熊久保信重
99.90
113
26
29
高山健司
99.50
82
7
12
日比野哲也
99.90
111
27
34
藤中 学
99.50
79
8
11
古口美範
99.90
111
28
50
伊藤昭紀
99.50
77
9
14
廣田友和
99.85
113
29
52
中村孝之
99.50
77
10
30
松川和也
99.85
75
30
42
地主亮治
99.50
76
11
16
内海彰乃
99.80
116
31
28
小師賢作
99.50
75
12
37
前田 謙
99.80
77
32
33
村山悌啓
99.50
74
13
22
時田雅義
99.75
104
33
19
荻野目久
99.00
109
14
41
松井有紀夫
99.75
76
34
31
藤尾 勉
99.00
80
15
26
福田浩司
99.75
75
35
46
加藤貴也
99.00
75
16
18
岡村和義
99.70
113
36
20
平岡英郎
98.80
108
17
24
ドリフト侍
99.70
110
37
45
平野浩量
98.50
74
18
21
佐久間達也
99.70
107
38
51
中田哲郎
98.00
82
19
40
末永直登
99.70
85
39
38
箕輪慎治
98.00
67
20
49
伊豆英成
99.70
85
40
48
児玉泰宗
97.50
75
▲以上予選通過▲
41
35
小畑仁宏
0.00
0
42
47
高橋雄一郎
リタイア


 単走1回戦にはシード選手10名と予選を通過した20名の計30名の選手が出走した。審査基準は前日とほぼ同じだが、前日の予選ではヘビーウエットでも要求されたラインをトレースできる選手がいたため、ラインの採点に関してはあまり甘くしないことが発表された。いっぽうで、1コーナーは滑りやすいため、1.5mくらいイン側を開けても減点されないことになった。また走りのレベルが高くなってきたため、副審からは最終コーナーの先で舵角修正が入ったり、横に流されるようなラインになった場合も減点となることが伝えられた。
  午前中の練習走行のときには、走行が中断されるほどの大雨も降ったが、そのあと雨は止んだ。単走1回戦の競技本番は、雨は降ってはいないが路面はまだ濡れているというコンディションのなかでスタートした。
  まず斉藤が、文句のつけようのない走りで100点を獲得。しかし、ほかのシード選手は、斉藤ほどの走りができず、細かく減点されてしまう。シードの後半になると路面が部分的に乾いてくる難しいコンディションとなった。しかしその難しいコンディションのなかで、わずかなマイナスポイントはあったものの、見事にドリフトをまとめた上野や吉岡は高得点を獲得した。その後、路面はだいぶ乾いてきた。最後は2コーナーと3コーナーのあいだに水が流れている箇所があるものの、あとはほぼドライというコンディションで競技が終了した。
  シード選手では、斉藤、熊久保、吉岡が上位通過したが、やや迫力や角度に欠けた川畑、野村らがギリギリで通過。そしてストレートで大きくドリフトがもどってしまった黒井のほか、車速の差で末永が敗退してしまう。いっぽうで、前日から好調だった、野沢、中村(直)、横井らも追走トーナメント進出を果たした。
1回戦得点順位
順位
NO.
ドライバー
得点
車速(km/h)
順位
NO.
ドライバー
得点
車速(km/h)
1
1
斉藤太吾
100.00
89
17
4
末永正雄
99.80
90
2
13
熊久保信重
99.90
113
18
24
ドリフト侍
99.75
104
3
10
吉岡稔記
99.85
112
19
30
松川和也
99.75
93
4
12
日比野哲也
99.85
106
20
17
水畑 力
99.70
113
5
23
猪瀬 徹
99.85
102
21
16
内海彰乃
99.70
112
6
32
野沢 巧
99.85
98
22
26
福田浩司
99.70
105
7
5
手塚 強
99.85
94
23
22
時田雅義
99.50
111
8
3
今村陽一
99.85
91
24
37
前田 謙
99.50
109
9
18
岡村和義
99.80
113
25
41
松井有紀夫
99.50
92
10
36
横井昌志
99.80
111
26
14
廣田友和
99.00
110
11
27
中村直樹
99.80
108
27
8
黒井敦史
98.50
97
12
21
佐久間達也
99.80
108
28
40
末永直登
98.00
109
13
9
上野高広
99.80
105
29
49
伊豆英成
95.00
0
14
7
田中一弘
99.80
98
30
11
古口美範
0.00
0
15
6
川畑真人
99.80
93
16
2
野村 謙
99.80
91
▲以上1回戦通過▲


 追走トーナメント最初の対戦はいきなり斉藤vs野村。シリーズランキングの1位と2位の直接対決だ。ここで斉藤が勝って、上位に進出するとシリーズチャンピオンが決定してしまう可能性すらあるような展開となった。
  1本目は斉藤が先行。斉藤は最終コーナーからストレートにかけて小さなミスをし、野村は2コーナーで斉藤のインに食い込むが、4コーナーで大きくドリフトが戻ってしまう。2本目は野村が先行。野村はストレートで小さな姿勢の乱れがあったものの、2コーナーから3コーナーで斉藤を引き離す。しかし、4コーナーではまたもドリフトが戻ってしまう。この結果、斉藤の勝ちが決まった。
  このあとも、コース上は路面が部分的に濡れていたため、最終コーナーからストレートにかけて、ミスが多く出る勝負がつづいた。今村vs岡村は再戦のすえにわずかな食い込みとラインの差で今村が勝利。猪瀬vs佐久間は、猪瀬が1コーナーで佐久間をプッシュしてしまって佐久間の勝利。日比野vs上野は2本目に日比野にマシントラブルが出て上野が勝った。吉岡vs田中は1本目に田中がスピンをして吉岡の勝ち。野沢vs中村(直)というフレッシュな対決は、野沢が後追いで大きなミスを連発して中村の勝利。手塚vs横井は手塚が後追いから後半で横井との差を詰めて勝った。2006年と2007年のチャンピオン対決となった熊久保vs川畑だが、川畑が最終コーナーの手前で姿勢を乱したのを引きずってストレートで大きくドリフトが戻ってしまい、熊久保の勝ちが決まった。
  ベスト8最初の対戦は、ランキング1位の斉藤とランキング3位の今村だった。このまま斉藤を勝たせてしまうと、チャンピオン争いがほぼ決まってしまうため、今村に期待がかかると同時に、今村自身もブリヂストンのエースの座をかけて気合いが入っていた。1本目は斉藤が先行。今村は、それまで見せたこともなかったようなものすごい角度でストレートから斉藤の真後ろに入り、そのままくっついて走りきって大きなアドバンテージを得る。2本目は今村が先行。斉藤もストレートから今村の真後ろに入るが、今村をプッシュしてしまい、今村のラインが外にズレてオーバーラン。これによって今村の勝ちが決まった。
  佐久間vs上野は、ストレートで佐久間のドリフトが戻るミスがあって上野の勝ち。吉岡vs中村(直)は、吉岡の先行時のスピンで中村の勝ちが決まった。手塚vs熊久保も、熊久保が3コーナーでビタビタ走行を見せたの加えて、手塚が後追いのときにストレートでドリフトが戻ってしまい、熊久保の勝ちになった。


 準決勝の1試合目は今村vs上野。上野はこの大会で練習日にタービンブローに見舞われ、単走1回戦から追走にかけて2回もクラッシュをしながら、ここまで勝ち上がってきていた。1本目は今村が先行。上野はストレートでドリフトが戻ってしまい、今村にアドバンテージがついた。2本目は2〜3コーナーで後追いの今村のドリフトがやや浅くなる場面があったが、1本目の上野のミスの度合いのほうが大きいという判定で、今村が決勝に進出した。
  準決勝のもうひとつの対戦は、初のベスト4進出となる中村(直)と、今季初のベスト4進出となる熊久保だ。中村はD1SLで活躍中の若手のホープであり、その追走の上手さは知っている熊久保だが、負けるわけにはいかない。D1SLを戦うチームの後輩・末永直登にはつねに「中村に負けるなよ」と言いつづけ、じっさいに前日には末永が中村を倒しているからだ。
  1本目は中村が先行。中村はストレートで一瞬姿勢が戻ったが、そんなことはおかまいなく、熊久保がぶつかるんじゃないかと思うほどのビタビタ走行を決める。2本目は中村も熊久保についていくが、1本目の熊久保ほどの走りは見せられず、熊久保が貫禄勝ちした。
  決勝は今村vs熊久保。チャンピオン経験者であり、D1における追走の勝ち星ではトップ2になるふたりだ。悪天候のなかでもあつまってくれたお客さんの前で、いい追走を見せようと思って決勝にのぞんだという。
  1本目は今村が先行。熊久保は最終コーナーでの振り出し遅れや、ストレートで一瞬振られる場面もあったが、2コーナーから3コーナーではビタビタに寄せて判定を五分に持ち込む。2本目は、最終コーナーからストレートにかけて両者にミスがあったあと、今村が3コーナーでやや寄せるが、またしても判定は五分。勝負は再戦に持ち越された。その1本目、今村は最終コーナーのコースどりでミス。そして熊久保が今村のインに入り込む。熊久保にアドバンテージがついた。そして次の走行では、3コーナーで熊久保が今村を引き離し、熊久保の今季初優勝が決まった。
  斉藤太吾と中村直樹という若手ドライバーをねじふせた今村と熊久保が、ベテランの底力を見せつけた大会となった。
※上位入賞選手の大会後のコメントは、
D1ケータイサイトでご覧になれます。
順位
順位
No.
ドライバー マシン名
1位
13
熊久保信重 YUKE'Sクスコ チームオレンジ ランサー with ORC
2位
3
今村陽一 BOSSシルビア
3位
9
上野高広 TE3006スイーバソアラ
4位
27
中村直樹 チームKOYORAD S15
5位
21
佐久間達也 TEAM TOYO with GP SPORTS S15
6位
5
手塚 強 グッドイヤーレーシングB324R
7位
1
斉藤太吾 チーム22 FNATZ マークII
8位
10
吉岡稔記 ヨコハマトムス SC50 with 宮本
9位
18
岡村和義 ニスモ&HKS YF偉人号
10位
32
野沢巧 S14
11位
12
日比野哲也 サンライズアイオン86
12位
6
川畑真人 TEAM TOYO with GP SPORTS 180SX
13位
7
田中一弘 YUKE'S シムスインプレッサGDB
14位
36
横井昌志 MCR S14
15位
2
野村 謙 BLITZ DUNLOP ER34
16位
23
猪瀬 徹 FRIENDS 谷田部アリーナ S15
ポイントランキング
順位
ドライバー チーム名
ポイント
1位
斉藤太吾 チーム22
97
2位
今村陽一 Team BOSS with POTENZA D-1 Project
91
3位
野村 謙 BLITZ
80
4位
手塚 強 グッドイヤーレーシングB324R with Bee☆R
72
5位
末永正雄 トラスト雨宮 with TOYO
64
6位
上野高広 TEAM T&E with SUI:VAX
61
7位
川畑真人 TEAM TOYO with GP SPORTS
59
8位
熊久保信重 YUKE'Sチームオレンジ
53
9位
吉岡稔記 ドルーピー
52
10位
田中一弘 YUKE'Sチームオレンジ
51
NO.
ドライバー 車名 車両型式
馬力
タイヤ
成績
1
斉藤太吾 マークII JZX100
800
BS
7位
2
野村 謙 スカイライン ER34
580
DL
15位
3
今村陽一 シルビア S15
579
BS
2位
4
末永正雄 RX-7 FD3S
500
TY
1回戦敗退
5
手塚 強 スカイラインGT-R BNR32
544
GY
6位
6
川畑真人 180SX RPS13
580
TY
12位
7
田中一弘 インプレッサ GDB
600
YH
13位
8
黒井敦史 シルビア PS13
600
TY
1回戦敗退
9
上野高広 ソアラ JZZ30
690
YH
3位
10
吉岡稔記 SC430 UZZ40
600
YH
8位
11
古口美範 180SX RPS13
530
DL
1回戦敗退
12
日比野哲也 カローラ・レビン AE86
350
DL
11位
13
熊久保信重 ランサー・エボリューションX CT9A
550
YH
1位
14
廣田友和 ヴェロッサ JZX110
650
YH
1回戦敗退
15
高橋邦明 チェイサー JZX100
530
GY
予選不通過
16
内海彰乃 シルビア PS13
510
YH
1回戦敗退
17
水畑 力 シルビア S15
540
YH
1回戦敗退
18
岡村和義 シルビア S15
600
YH
9位
19
荻野目久 シルビア S15
500
TY
予選不通過
20
平岡英郎 インプレッサ GDB
560
BS
予選不通過
21
佐久間達也 シルビア S15
580
TY
5位
22
時田雅義 クラウン GRS180
700
GY
1回戦敗退
23
猪瀬 徹 シルビア S15
600
DL
16位
24
ドリフト侍 RX-7 FC3S
600
TY
1回戦敗退
25
一柳和人 シルビア PS13
500
DL
予選不通過
26
福田浩司 180SX RPS13
500
BS
1回戦敗退
27
中村直樹 シルビア S15
400
DL
4位
28
小師賢作 スプリンター・トレノ AE86
340
GY
予選不通過
29
高山健司 RX-7 FD3S
580
YH
予選不通過
30
松川和也 シルビア S15
480
BS
1回戦敗退
31
藤尾 勉 RX-7 FD3S
450
YH
予選不通過
32
野沢 巧 シルビア S14
430
BS
10位
33
村山悌啓 シルビア S14
480
GY
予選不通過
34
藤中 学 RX-7 FD3S
600
YH
予選不通過
35
小畑仁宏 カローラ・レビン AE86
350
YH
予選不通過
36
横井昌志 シルビア S14
500
YH/FR
14位
37
前田 謙 スプリンター・トレノ AE86
415
BS
1回戦敗退
38
箕輪慎治 シルビア S15
440
TY
予選不通過
39
匂坂晋治 カローラ・レビン AE86
300
GY
予選不通過
40
末永直登 インプレッサ GC8
500
YH
1回戦敗退
41
松井有紀夫 180SX RPS13
450
YH
1回戦敗退
42
地主亮治 ソアラ JZZ30
740
YH
予選不通過
43
松田豊久 カローラ・レビン AE86
300
GY
予選不通過
44
林 渡 シルビア S15
430
DL
予選不通過
45
平野浩量 シルビア S15
420
YH
予選不通過
46
加藤貴也 シルビア S14
500
DL
予選不通過
47
高橋雄一郎 マークII JZX100
900
BS
予選不通過
48
児玉泰宗 180SX RPS13
500
TY
予選不通過
49
伊豆英成 スカイラインGT-R BNR32
500
YH
1回戦敗退
50
伊藤昭紀 シルビア PS13
470
BS
予選不通過
51
中田哲郎 チェイサー JZX100
430
YH/FD
予選不通過
52
中村孝之 180SX RPS13
430
BS/GY
予選不通過

この大会の模様は
「VIDEO OPTION VOLUME No.175」
に収録予定です。

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この大会の模様は
「STREET LEGAL VOLUME No.6
に収録予定です。


■8月30日 エビスサーキット南コース
■コースコンディション:ドライ→ウエット

 D1GP第6戦の予選日にはD1SL第4戦が開催された。今年からD1GPとの併催時に適用されるルールにより、単独開催よりも参加資格が厳しくなるため、参加人数が絞られ、第2戦や第3戦と同様に、予選なしの単走1回戦からという競技形態になった。
  審査はこれまでと同様、単走では熊久保と野村の2人が、追走からは土屋圭市審査員長が加わって3人で審査を行った。
  D1GPと同様に、スピードガンによる車速の計測値は同点のばあいの順位づけのみに使われることになった。

 単走1回戦には31名がエントリー。うち16名が追走トーナメントに進出できる。審査ポイントはD1GPとほぼ同様。ただし、D1SLマシンはD1GPマシンよりもパワーがないため、ストレートではドリフトをつなげなくてもいいということになった。ただしスムーズにつなげることが条件で、大きな蛇行は減点となる。
  単走1回戦はドライ路面で行われた。やはり第1戦と同様に完璧な走りを見せるドライバーは出ず、細かいミスが続出し、点数にはバラツキが出た。それでもゼッケン5番までの選手は順当に1回戦を突破。D1GPドライバーでもある日比野やランキング1位の末永(直)は、最終コーナーから勢いのある飛び出しを見せて高得点をとった。いっぽうで、過去2戦雨のラウンドでポイントを稼いできた北山が、審査席前でラインが小さくなるなどして敗退。田中省己も1コーナーでの角度が浅くなるなどして敗退。そして植尾は1コーナーでインカットしたあと審査席前でギクシャクしてしまって1回戦突破はならなかった。
1回戦順位表
順位
NO.
ドライバー
熊久保
採点
走行
野村
採点
走行
採点平均
車速
(km/h)
1
15
日比野哲也
99.50
1
99.50
1
99.50
108.00
2
1
末永直登
99.00
2
99.40
2
99.20
107.00
3
7
藤木俊宏
99.30
3
99.00
3
99.15
115.00
4
9
木口健治
99.00
1
99.10
1
99.05
104.00
5
2
中村直樹
98.80
2
99.00
2
98.90
111.00
6
20
三上正実
98.80
3
99.00
3
98.90
108.00
7
30
中村大介
98.80
1
98.90
1
98.85
102.00
8
17
横井昌志
98.50
1
98.90
1
98.70
104.00
9
3
松井有紀夫
98.80
3
98.50
3
98.65
112.00
10
21
西尾欣也
98.30
3
98.90
3
98.60
108.00
11
23
伊藤満紀
98.50
1
98.60
1
98.55
101.00
12
5
藤野秀之
98.50
3
98.50
3
98.50
110.00
13
4
軸屋清文
98.30
3
98.40
3
98.35
106.00
14
13
萩迫貴史
98.30
3
98.30
3
98.30
105.00
15
16
本間岩次郎
98.30
3
98.10
3
98.20
104.00
16
26
落合正宗
97.80
3
98.30
3
98.05
111.00
▲以上1回戦通過▲
17
19
堀野仁
98.00
3
98.00
3
98.00
110.00
18
25
村山悌啓
98.00
1
98.00
2
98.00
109.00
19
6
北山京吾
98.00
2
98.00
2
98.00
97.00
20
8
田中省己
98.00
2
97.80
3
97.90
105.00
21
11
田中裕司
97.80
1
97.90
1
97.85
110.00
22
10
植尾勝浩
97.80
2
97.80
2
97.80
109.00
23
12
福山博行
97.80
1
97.50
1
97.65
106.00
24
27
神谷幸助
97.50
2
97.70
2
97.60
109.00
25
28
脇敬朗
97.50
2
97.50
2
97.50
104.00
26
18
伊豆英成
97.30
1
97.30
1
97.30
108.00
27
29
石井和義
97.00
3
97.00
3
97.00
110.00
28
22
山野直也
96.00
2
96.30
1
96.15
99.00
29
31
中村のぶえ
0.00
0
1.00
0
0.50
95.00
30
14
水野昌彦
リタイア
31
24
長谷川大祐
リタイア


 追走トーナメントに入る前に強い雨が降り。追走は完全にウエット路面での競技となった。今季のD1SLは雨のラウンドが多かったため、上位には雨を得意とする選手が多い。ウエット路面とはいえ、追走のレベルは高く、好勝負があいついだ。
  ベスト16最初の対戦は日比野vs落合。なんのグラフィックも施されていない、一般ユーザーのクルマのようなシルビアに乗る落合だが、先行で日比野を引き離し、ベスト8に進出。ランキング3位の松井は横井と対戦。もともとエビスは得意で、雨も苦手ではない松井だが、横井の寄せのほうが上まわり、松井はベスト16で敗退となってしまった。これによって、ポイントランキングで末永(直)と中村(直)に離されてしまうことになる。
  鈴鹿でも対戦があった中村(直)vs藤野は、再戦にもつれこんだが、藤野のミスと中村のビタビタ走行で中村が勝利。木口vs軸屋は木口がストレートで角度がつかず、軸屋の勝ち。藤木vs萩迫は藤木がスピンをして萩迫の勝ち。三上vs伊藤(満)は、伊藤になんどもドリフトが戻るミスがあって三上の勝利。中村(大)と西尾は1本目に西尾が大きいミスをして中村が勝った。末永(直)vs本間も、本間がスピンで末永の勝ちとなった。
  ベスト8ではまず落合と横井が対戦。1本目に落合が最終コーナーでドリフトが戻るなどのミスをして横井の勝利。中村(直)vs軸屋は、中村が角度と寄せで上まわって勝利。萩迫と三上は、萩迫がストレートで姿勢を乱すなどして三上が勝った。中村(大)vs末永(直)は、速さと角度で末永が完勝した。


 準決勝の最初の対戦は横井vs中村(直)、地元も比較的近いため、一緒に走った経験も多いというふたりの対戦となった。D1ではまだ上位進出がない横井だが、じつは追走が大好きだという。この日はエンジンの中間行きがフケないというトラブルを抱えていたが、雨に助けられてここまで勝ち上がってきた。そして追走の上手さでは定評がある中村と互角にわたりあった。中村がビタビタに入れば、横井もビタビタに入るという展開で再々戦にまで突入。その1本目、中村は横井のインに入りきれず、横井にアドバンテージがついた。2本目は中村が先行。横井はまたも中村に食らいつくが、3コーナーでドリフトが戻って、そのままコースアウト。パワステベルトのトラブルだった。これで中村の2戦連続での決勝進出が決まった。
  準決勝もうひとつの対戦は三上vs末永(直)。シルビアに乗っていたころはケツから飛び込むやんちゃな走りがウリだった三上だが、この日は無理をしない大人の走りでベスト4まで進出していた。1本目は先行の三上がストレートの角度で上まわるが、末永が後半でやや距離を詰める展開。そして2本目、それまで大人の走りをしていた三上がストレートで角度をつけすぎてスピン。末永の勝ちが決まった。
  決勝は中村(直)vs末永(直)、開幕戦のここエビスでの決勝と同じカードであり、ランキング1位と2位の直接対決でもある。もはや宿命の対決ともいえるカードだ。
  1本目は中村が先行。末永は中村のインをねらうが、2コーナーあたりで失速ぎみになり、3コーナーでドリフトが少し戻ってしまう。中村アドバンテージ。そして2本目は末永が先行。中村は最終コーナーで振り遅れ、1コーナーで流されて、2コーナーでアウトに大きくはらんでしまう。これによって末永が逆転し、今季3勝目をあげた。
  チャンピオン争いは末永(直)と中村(直)のマッチレースの様相になってきたが、まだシリーズは中間点。この先どんな展開が待ち受けているのか!?
※上位入賞選手の大会後のコメントは、
D1ケータイサイトでご覧になれます。
順位
順位
NO.
ドライバー マシン名
1衣
1
末永直登 DRIFT XTREME PS13
2位
2
中村直樹 D-MAX S15 SILVIA
3位
17
横井昌志 ジュニアS14
4位
20
三上正実 3UP☆ECR33
5位
13
萩迫貴史 クリアランス・ブリッツ・DLシルビア
6位
30
中村大介 チーム風間
7位
4
軸屋清文 V Factory S15
8位
26
落合正宗 207隊シルビア
9位
3
松井有紀夫 ギルドスープラガルルスペック
10位
5
藤野秀之 FSWシルビア
11位
21
西尾欣也 JZX110
12位
15
日比野哲也 サンライズ・シルビア・日比野塾
13位
9
木口健治 STYLISH C33
14位
16
本間岩次郎 クリスタルCSTスカイライン
15位
23
伊藤満紀 伊藤オートサービスチェイサー
16位
7
藤木俊宏 CADDY' 180SX
ポイントランキング
順位
ドライバー チーム名
ポイント
1位
末永直登 エビスサーキット with Agent-K
83
2位
中村直樹 D-MAX
77
3位
松井有紀夫 ギルドwithリミットライン
58
4位
軸屋清文 GP SPORTS with V Factory
40
5位
藤野秀之 チーム藤野板金
35
6位
萩迫貴史 クリアランス・ブリッツ・ダンロップ
31
7位
北山京吾 BAD LINES
27
8位
藤木俊宏 CADDY' 171レーシング
26
9位
木口健治 Team STYLISH
25
9位
横井昌志 MCR S14
25

NO.
ドライバー 車名 車両型式
馬力
タイヤ
成績
1
末永直登 シルビア PS13
350
YH
1位
2
中村直樹 シルビア S15
330
FD
2位
3
松井有紀夫 スープラ JZA80
500
YH
9位
4
軸屋清文 シルビア S15
400
TY
7位
5
藤野秀之 シルビア S15
420
YH
10位
6
北山京吾 180SX RPS13
320
DL/FD
1回戦敗退
7
藤木俊宏 180SX RPS13
350
TY/FD
16位
8
田中省己 シルビア S14
330
FD
1回戦敗退
9
木口健治 ローレル C33
400
YH
13位
10
植尾勝浩 シルビア S15
350
BS
1回戦敗退
11
田中裕司 シルビア S14
380
FK/FD
1回戦敗退
12
福山博行 シルビア PS13
320
GY
1回戦敗退
13
萩迫貴史 シルビア PS13
450
DL
5位
14
水野昌彦 シルビア S15
380
FD
リタイア
15
日比野哲也 シルビア S15
330
DL
12位
16
本間岩次郎 スカイライン ECR32
384
YH
14位
17
横井昌志 シルビア S14
450
YH/FD
3位
18
伊豆英成 シルビア S15
440
GY
1回戦敗退
19
堀野仁 シルビア S14
380
FK
1回戦敗退
20
三上正実 スカイライン ECR33
400
FD
4位
21
西尾欣也 マークII JZX110
700
GY
11位
22
山野直也 シルビア S15
380
YH
1回戦敗退
23
伊藤満紀 チェイサー JZX100
500
DL
15位
24
長谷川大祐 シルビア S14
500
YH
リタイア
25
村山悌啓 180SX RPS13
350
GY
1回戦敗退
26
落合正宗 シルビア S14
350
FD
8位
27
神谷幸助 180SX RPS13
380
FD
1回戦敗退
28
脇 敬朗 チェイサー JZX100
380
DL
1回戦敗退
29
石井和義 シルビア S14
440
YH/GY
1回戦敗退
30
中村大介 シルビア S15
400
YH/GY
6位
31
中村のぶえ シルビア S14
350
YH/FD
1回戦敗退

この大会の模様は
「STREET LEGAL VOLUME No.6
に収録予定です。


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