この大会の模様は
「VIDEO OPTION VOLUME No.172」
に収録予定です。


5月24、25日 鈴鹿サーキット
■コースコンディション:予選ウエット/決勝ドライ
■観衆:12000人

PHOTO:小竹 充/鈴木紳平
REPORT:斉藤精一郎

D1ストリートリーガルのレポートも、D1GP第3戦のレポートのあとに掲載しています。

 このラウンドはD1SLとの併催で、土曜日にD1GPの予選とD1SLの単走1回戦から決勝までが、日曜日にD1GPの単走1回戦から決勝までが行われた。予選日のD1SL単走1回戦まではドライ路面だったが、D1GPの予選前に雨が降り始め、D1GP予選とその後のD1SL追走トーナメントは終始ウエット路面で行われた。その雨は翌決勝日の朝まで降り続いたが、午前の練習走行の途中で天候が改善。D1GPの単走1回戦からはドライ路面で競技が行われた。
  決勝日は朝から雨が降っていたにもかかわらず、スタンドは大勢の観客で埋め尽くされた。お昼前からは好天のもとでD1観戦が楽しめた。

 予選にはシード選手を除く49名がエントリー。このラウンドではシードが11名いるので、19名が翌日の単走1回戦に勝ち上がれることになる。
  審査コーナーはこれまでと同様。コースを逆走で使用し、逆バンクに審査席が置かれる。ダンロップコーナー進入から、S字の最初のクリップまでが審査区間となる。ダンロップコーナーの振り出しポイントや、ドリフト開始時の角度や姿勢は審査席から見えないので、ダンロップコーナーアウト側に副審が置かれ、副審が判定することになった。
  ラインとしては、下の図のようなラインが要求されたが、特にアピールポイントとなるのがダンロップコーナーだ。山陰から出てきたときの角度が大きく、白煙が多いほうが高得点。またアクセルを踏みきって下ってくるほうが高得点とされた。副審からは加点(ファンタスティック旗)の基準として、テールを振り出してからアクセルを踏むまでの時間が短く、アクセルコントロールなしにひと踏みでダンロップコーナーを抜けるラインにのせるドリフトという条件が提示された。いっぽうで、距離の調整のためのサイドブレーキは減点対象となった。
  練習走行まではドライ路面だったが、本番直前に雨が降り始めた。そのため、各選手はウエット路面でのセッティングもなしに、ぶっつけ本番で競技に臨むことになった。それでもやはり上位選手の多くが予選を突破する順当な展開になった。まず熊久保はウエット路面とは思えない恐ろしくスムーズな走りで100点を獲得。しかし今年注目の若手・中村直樹が、カンペキなマシンコントロールに加えて熊久保を上まわる車速をマークして予選を1位通過した。また黒井や日比野ら上位の常連選手も問題なく予選を通過した。
  いっぽうで、マシントラブルに見舞われてドライ時から練習走行があまりできなかった高橋が予選不通過。ゼロクラウンで予選免除の優遇措置を受ける権利を持っている時田も練習日のミッションブローによってリタイヤとなってしまった。

鈴鹿サーキット
単走主要審査ポイント
予選順位表
順位
NO.
ドライバー
得点
車速(km/h)
順位
NO.
ドライバー
得点
車速(km/h)
1
43
中村直樹
100.00
104
25
20
福田浩司
98.80
105
2
17
熊久保信重
100.00
102
26
16
荻野目久
98.80
105
3
32
横井昌志
100.00
101
27
27
匂坂晋治
98.80
105
4
25
平岡英郎
99.90
104
28
47
小畑仁宏
98.80
102
5
40
野沢 巧
99.80
113
29
48
平野浩量
98.80
101
6
12
黒井敦史
99.80
107
30
49
加藤貴也
98.50
110
7
21
佐久間達也
99.80
104
31
59
中村孝之
98.50
102
8
15
日比野哲也
99.80
102
32
31
末永直登
98.50
99
9
24
松川和也
99.80
98
33
58
児玉泰宗
98.00
111
10
51
長澤淳吉
99.70
106
34
42
小山 哲
98.00
111
11
35
一柳和人
99.50
108
35
60
清山能孝
98.00
109
12
45
出浦史郎
99.50
106
36
50
高橋雄一郎
98.00
94
13
19
廣田友和
99.50
104
37
54
平島昭彦
98.00
94
14
14
水畑 力
99.50
103
38
46
林 正俊
97.00
108
15
36
春山 隆
99.50
101
39
22
ドリフト侍
95.00
103
16
28
箕輪慎治
99.30
107
40
56
吉田貴徳
95.00
102
17
39
前田 謙
99.30
100
41
13
高橋邦明
95.00
98
18
30
猪瀬 徹
99.00
107
42
57
板倉日出生
95.00
97
19
23
内海彰乃
99.00
106
43
41
村山悌啓
50.00
111
▲以上予選通過▲
44
18
時田雅義
リタイア
20
52
田所義文
99.00
106
45
33
藤尾 勉
リタイア
▲以上予選リザーブ通過▲
46
37
地主亮治
リタイア
21
29
藤中 学
99.00
106
47
38
松田豊久
リタイア
22
53
本間岩次郎
99.00
99
48
44
戸ヶ崎功治
リタイア
23
34
小師賢作
99.00
98
49
55
村田郁雄
リタイア
24
26
高山健司
98.80
107
       


 単走1回戦には、シード選手11名と予選通過選手19名の計30名が出走。松川がエンジントラブルでリタイヤとなったため、リザーブ通過だった田所が繰り上がった。
  練習走行中に雨が上がり、路面はしだいに乾いてきた。単走1回戦の前にコースを乾かすための走行が5分間とられたが、またもドライ路面でぶっつけ本番での競技開始となった。
  審査基準は予選と同様。しかし、問題なく指定されたラインをトレースできる選手が続出し、きわめて高いレベルでの争いとなった。結果として追走トーナメント進出の分かれ目となったのは、車速やエンジン音、タイヤスモークなどの迫力といった要素になった。
  やはりシード選手の多くがベスト16へ進出を決める順当な結果となったが、古口はわずかに車速が足りず、16位通過の田中と同点ながら1回戦敗退となってしまった。また岡村も車速は高かったものの、その先でラインがずれたり、迫力が足りないなどして1回戦突破はならなかった。
  いっぽうで7人が100点を獲得。なかでも、次戦からSC430の投入を決めていて、ハチロクでの参戦が最後となる吉岡は、ターボ車なみの角度に加えて、ターボ車を上まわる車速をマークし、100点獲得者中トップで単走1回戦を通過した。180SXを投入して2戦目となる川畑は、まだマシンに乗りきれていないこともあり、15位で通過。昨年のようなスピードとキレがある走りはまだ見られなかった。
1回戦得点順位
順位
NO.
ドライバー
得点
車速(km/h)
順位
NO.
ドライバー
得点
車速(km/h)
1
8
吉岡稔記
100.00
135
17
5
古口美範
99.85
129
2
12
黒井敦史
100.00
131
18
51
長澤淳吉
99.85
127
3
6
斉藤太吾
100.00
130
19
19
廣田友和
99.85
126
4
4
手塚 強
100.00
130
20
36
春山 隆
99.85
125
5
17
熊久保信重
100.00
130
21
11
岡村和義
99.80
134
6
35
一柳和人
100.00
130
22
40
野沢巧
99.80
132
7
2
野村 謙
100.00
127
23
52
田所義文
99.80
127
8
21
佐久間達也
99.90
132
24
32
横井昌志
99.80
123
9
10
今村陽一
99.90
131
25
14
水畑 力
99.00
130
10
23
内海彰乃
99.90
130
26
45
出浦史郎
98.50
125
11
7
上野高広
99.90
130
27
39
前田 謙
98.50
122
12
15
日比野哲也
99.90
129
28
28
箕輪慎治
98.00
128
13
25
平岡英郎
99.90
127
29
43
中村直樹
70.00
123
14
1
末永正雄
99.85
135
30
30
猪瀬 徹
0.00
136
15
3
川畑真人
99.85
133
31
24
松川和也
リタイア
16
9
田中一弘
99.85
132
▲以上1回戦通過▲


 追走トーナメントの初戦は吉岡vs田中。アドバンテージをとりあう展開で再戦にもつれこんだが、再戦では吉岡が田中より深く相手のインに食い込んで勝った。佐久間vs今村は、佐久間が後追いで振りっ返し位置をミスって後れをとり今村の勝ち。熊久保vs日比野は迫力と接近度で勝った熊久保の勝利。手塚vs平岡は平岡が後追い時にやや浅くなり、S字では流されてしまって手塚が勝った。
  今季3回目の対戦となる斉藤vs末永は、末永が後追い時に振り出しが遅れたのが決め手で斉藤が勝った。D1GPでは追走初進出となる一柳は、後追いから上野のインに入ったが、逆バンク後半でドリフトが戻って上野の勝ち。野村と内海の対決は、再々戦までもつれたが、野村が先行時の迫力と後追いからの追い上げで勝ち、ベスト8進出を決めた。初対決となった黒井vs川畑は、1本目に川畑のドリフトが戻るミス。2本目には黒井が距離を詰め、黒井の勝ちとなった。
  ベスト8最初の対戦は今村vs吉岡。両者角度で劣ればスピードで勝り、一歩も譲らない五分の展開で再々戦に突入。しかしその1本目。後追いの今村がダンロップコーナーまでに大きく離されてしまう。吉岡は2本目もダンロップコーナーと逆バンクで距離を詰め、吉岡の勝ちとなった。
  熊久保vs手塚は、1本目に堂々と大きなラインで走る熊久保のインに手塚が飛び込んでアドバンテージ。2本目は予想以上の手塚の速さに熊久保が自分の走りをできず、手塚が勝利した。斉藤vs上野も再戦に入ったが、上野が後追い時にインに入りきれないいっぽうで、斉藤は後追い時に上野と同時に振りっ返し、逆バンクで距離を詰めて勝ちを決めた。野村vs黒井は野村がアドバンテージを重ねていたが最後に審査区間の終わりでハーフスピン、これで再戦に突入する。再戦の2本目には野村が振りっ返し後にインに入りすぎ、ドリフトが浅くなって黒井の勝ちとなった。


 準決勝のひと組めは吉岡vs手塚。1本目は吉岡が先行だ。手塚はダンロップコーナーで吉岡のインに飛び込もうと試みたが、勢いあまって流されてしまう。しかし振りっ返しでなんとか立て直すと、吉岡に追いすがる。吉岡にアドバンテージがついたが、手塚も大きな後れにはならなかったため、わずかな差にとどまった。そして2本目は手塚先行。手塚のスピードは吉岡の予想を上回り、吉岡はコーナーでも手塚との距離を詰めることはできない。そして角度では終始手塚が吉岡を圧倒。2本の走行を総合した結果、手塚の勝ちとなった。
  準決勝のもうひと組は斉藤vs黒井。まずは斉藤が先行。黒井はダンロップコーナーから逆バンクまで斉藤のすぐ後ろにビタビタにつけるが、S字のクリップ付近で少しドリフトが戻り気味になってしまう。これで判定は五分。2本目は斉藤が後追い。ダンロップの角度ではまず黒井が上まわる。黒井はその後猛烈な白煙を出して振りっ返すと、その白煙で周囲が見えなくなった斉藤が振りっ返し位置をミスってしまってドリフトが戻り、コースアウト。これで黒井の勝ちが決まった。
  決勝は、手塚vs黒井。しかし、ウォームアップ走行が終わった段階で、黒井のエンジンルームからオイルが漏れていることが判明。それはポタポタたれるほどの量で、その場では修復が不可能だった。車検員のチェックの結果、出走停止となり、手塚が不戦勝で初めての優勝を決めた。
  ポイントランキングのトップ3だった末永、野村、川畑が早期敗退し、手塚、斉藤、吉岡、黒井がポイントを伸ばしてきたことで、上位の順位が大きく変動した。手塚は初のランキングトップに立ち、黒井がシード入り。熊久保はシード入りまではできなかったが確実にポイント差を縮めてきた。
  3戦を終わったが、今季はいつになくシリーズ争いが混沌としている。
※上位入賞選手の大会後のコメントは、
D1ケータイサイトでご覧になれます。
http://www.msf.ne.jp/homepage/d1gp.htm
順位
順位
NO.
ドライバー マシン名
1位
4
手塚 強 グッドイヤーレーシングB324R
2位
12
黒井敦史 TEAM TOYO with リバーサイド
3位
8
吉岡稔記 ヤマサエスペリアトムス86
4位
6
斉藤太吾 チーム22 FNATZ マークII
5位
10
今村陽一 BOSSシルビア
6位
2
野村 謙 BLITZ DUNLOP ER34
7位
7
上野高広 TE3006スイーバソアラ
8位
17
熊久保信重 YUKE'Sクスコ チームオレンジ ランサー with ORC
9位
23
内海彰乃 ORIGINフリークレーシング
10位
9
田中一弘 YUKE'S シムスインプレッサGDB
11位
25
平岡英郎

YUKE'S チームオレンジ GDB

12位
21
佐久間達也 TEAM TOYO with GP SPORTS S15
13位
1
末永正雄 トラスト雨宮 with TOYO D1-7
14位
35
一柳和人 DUNLOP with ZIEK-ONEVIA
15位
3
川畑真人 TEAM TOYO with GP SPORTS 180SX
16位
15
日比野哲也 サンライズアイオン86

ポイントランキング
順位
ドライバー
チーム名
ポイント
1位
手塚 強
グッドイヤーレーシングB324R with Bee☆R
52
2位
野村 謙
BLITZ
45
3位
斉藤太吾
チーム22
42
3位
吉岡稔記
ドルーピー
39
5位
末永正雄
トラスト雨宮 with TOYO
38
5位
黒井敦史
Team TOYO with リバーサイド
35
7位
上野高広
TEAM T&E with SUI:VAX
32
8位
川畑真人
Team TOYO with GP SPORTS
28
9位
今村陽一
Team BOSS with POTENZA D-1 Project
27
10位
古口美範
KOGUCHI POWER
25
10位
田中一弘
YUKE'Sチームオレンジ
25

NO.
ドライバー
車名
車両型式
馬力
成績
1
末永正雄
RX-7
FD3S
500
13位
2
野村 謙
スカイライン
ER34
580
6位
3
川畑真人
180SX
RPS13
580
15位
4
手塚 強
スカイラインGT-R
BNR32
544
1位
5
古口美範
180SX
RPS13
530
1回戦敗退
6
斉藤太吾
マークII
JZX100
800
4位
7
上野高広
ソアラ
JZZ30
690
7位
8
吉岡稔記
スプリンター・トレノ
AE86
320
3位
9
田中一弘
インプレッサ
GDB
600
10位
10
今村陽一
シルビア
S15
579
5位
11
岡村和義
シルビア
S13
600
1回戦敗退
12
黒井敦史
シルビア
PS13
600
2位
13
高橋邦明
チェイサー
JZX100
530
予選不通過
14
水畑 力
シルビア
S15
539
1回戦敗退
15
日比野哲也
カローラ・レビン
AE86
350
16位
16
荻野目久
シルビア
S15
500
予選不通過
17
熊久保信重
ランサー・エボリューションIX
CT9A
550
8位
18
時田雅義
ゼロクラウン
GRS180
600
リタイア
19
廣田友和
ヴェロッサ
JZX110
620
1回戦敗退
20
福田浩司
180SX
RPS13
500
予選不通過
21
佐久間達也
シルビア
S15
580
12位
22
ドリフト侍
RX-7
FC3S
600
予選不通過
23
内海彰乃
シルビア
PS13
510
9位
24
松川和也
シルビア
S15
480
1回戦リタイア
25
平岡英郎
インプレッサ
GDB
560
11位
26
高山健司
RX-7
FD3S
520
予選不通過
27
匂坂晋治
カローラ・レビン
AE86
300
予選不通過
28
箕輪慎治
シルビア
S15
440
1回戦敗退
29
藤中 学
RX-7
FD3S
600
予選不通過
30
猪瀬 徹
シルビア
S15
600
1回戦敗退
31
末永直登
インプレッサ
GC8
500
予選不通過
32
横井昌志
シルビア
S14
500
1回戦敗退
33
藤尾 勉
RX-7
FD3S
450
リタイア
34
小師賢作
スプリンター・トレノ
AE86
340
予選不通過
35
一柳和人
シルビア
S13
490
14位
36
春山 隆
ローレル
C35
550
1回戦敗退
37
地主亮治
ソアラ
JZZ30
750
リタイア
38
松田豊久
-
AE86
350
リタイア
39
前田 謙
スプリンター・トレノ
AE86
415
1回戦敗退
40
野沢 巧
シルビア
S14
500
1回戦敗退
41
村山悌啓
シルビア
S14
480
予選不通過
42
小山 哲
フェアレディZ
Z32
550
予選不通過
43
中村直樹
シルビア
S15
400
1回戦敗退
44
戸ヶ崎功治
スカイライン
HCR32
450
リタイア
45
出浦史郎
シルビア
S14
450
1回戦敗退
46
林 正俊
チェイサー
JZX100
500
予選不通過
47
小畑仁宏
カローラ・レビン
AE86
350
予選不通過
48
平野浩量
シルビア
S15
420
予選不通過
49
加藤貴也
シルビア
S14
500
予選不通過
50
高橋雄一郎
マークII
JZX100
900
予選不通過
51
長澤淳吉
シルビア
S15
480
1回戦敗退
52
田所義文
スプリンター・トレノ
AE86
300
1回戦敗退
53
本間岩次郎
シルビア
S14
500
予選不通過
54
平島昭彦
シルビア
S13
400
予選不通過
55
村田郁雄
シルビア
S14
600
リタイア
56
吉田貴徳
シルビア
S13
350
予選不通過
57
板倉日出生
セリカ
A-RA28
350
予選不通過
58
児玉泰宗
180SX
RPS13
500
予選不通過
59
中村孝之
180SX
RPS13
430
予選不通過
60
清山能孝
シルビア
S13
400
予選不通過

この大会の模様は
「VIDEO OPTION VOLUME No.172」
に収録予定です。


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この大会の模様は
「STREET LEGAL VOLUME No.3
に収録予定です。


■5月24日 鈴鹿サーキット
■コースコンディション:単走ドライ/追走ウェット


 D1GP第3戦の前日にはD1SL第2戦も開催された。今季からD1GPと併催されるラウンドには厳しい参加資格が適用されることになったため、参加人数も制限された。そのため、予選は行わず、単走1回戦から競技が始まった。
  単走では熊久保と野村が審査員を務め、追走からは土屋圭市審査員長も加わった。
  単走1回戦のときは、まだ路面がドライだったが、追走の前には雨が降り出し、追走はウェット路面で競技が行われた。

 単走1回戦には32名がエントリーした。審査基準はD1GPと同様。ただD1GPに比べると、非の打ち所のない走りをする選手は少なく、点数はあるていどバラついた。
  しかしシード選手は順当にほとんどが追走トーナメントに進出。木口や藤野など、東日本以外のラウンドは初めての選手も高得点を出して実力を証明した。シード選手のなかでは田中だけが1回戦敗退となった。またシードではないが上位の常連である岡村は練習走行でクラッシュしたため、出走を断念した。
  そのなかで100点を獲得したのは、昨年のここ鈴鹿ラウンドでの優勝者と準優勝者、駒形と中村(直)だ。中村は今季開幕戦でも決勝で敗退という悔しい思いをしているだけに、地元奈良に近いこのサーキットではD1GPとD1SLにダブルエントリーし、気合いも入っている様子だった。
1回戦順位表
順位
NO.
ドライバー
熊久保採点
野村採点
採点平均
車速(km/h)
1
5
駒形行春
100.00
100.00
100.00
126.00
2
2
中村直樹
100.00
100.00
100.00
119.00
3
3
木口健治
99.50
99.60
99.55
123.00
4
8
萩迫貴史
99.30
99.70
99.50
130.00
5
4
松井有紀夫
99.30
99.60
99.45
126.00
6
14
本間岩次郎
99.30
99.50
99.40
126.00
7
13
横井昌志
99.50
99.30
99.40
117.00
8
1
末永直登
99.30
99.40
99.35
126.00
9
9
日比野哲也
99.30
99.40
99.35
123.00
10
15
植尾勝浩
99.20
99.40
99.30
128.00
11
6
軸屋清文
99.00
99.50
99.25
124.00
12
27
長谷川大祐
99.00
99.40
99.20
122.00
13
29
藤木俊宏
99.00
99.30
99.15
122.00
14
28
北山京吾
99.00
99.30
99.15
119.00
15
10
藤野秀之
99.00
99.30
99.15
113.00
16
20
水野昌彦
98.90
99.30
99.10
123.00
▲以上1回戦通過▲
17
24
山野直也
98.90
99.20
99.05
125.00
18
16
神谷幸助
99.00
99.10
99.05
124.00
19
31
山本高広
98.90
99.10
99.00
128.00
20
7
田中裕司
98.80
99.20
99.00
120.00
21
19
福山博行
98.90
99.00
98.95
118.00
22
17
三上正実
98.90
98.90
98.90
115.00
23
18
鈴木智哉
98.90
98.80
98.85
121.00
24
32
市川啓介
98.70
99.00
98.85
118.00
25
11
伊豆英成
98.80
98.90
98.85
117.00
26
23
村山悌啓
98.70
98.80
98.75
124.00
27
26
田中省己
98.60
98.50
98.55
123.00
28
21
富岡孝之
98.50
98.50
98.50
125.00
29
25
比屋根誉
98.70
98.30
98.50
122.00
30
30
河上善計
98.50
98.50
98.50
112.00
31
12
西尾欣也
98.00
97.50
97.75
120.00
32
22
岡村和義
リタイア


 追走の前に雨が降り始めたため、選手たちはほとんどぶっつけ本番でウェット路面での本番に臨んだ。
  その路面に苦労した駒形がまず1本目にスピン。2本目にはクラッシュ。そのおかげで水野が勝ち上がった。これ以降も、スピンやコースアウト、クラッシュが続出。グラベルにはまって出られなくなる車両も多く、大荒れの展開となった。
  末永(直)vs日比野というD1GPドライバー同士の対決は、先行時に日比野との間隔を広げた末永が勝った。松井vs長谷川は、ウォームアップの走行中に長谷川にマシントラブルが発生。そのままリタイヤとなって松井の勝利。萩迫vs藤木は後追いから逆バンクで詰めていった萩迫が、S字に向かう振りっ返しで藤木に詰まってドリフトが戻り、藤木の勝ちとなった。木口vs北山は、1本目の走行中に木口のドライブシャフトが破損して北山の勝利。本間vs軸屋は、先行時に角度で上まわり、距離も広げた本間が勝った。横井vs植尾は、植尾が後追いから接近ドリフトを見せて勝利。中村vs藤野は再戦にもつれこんだが、先行時に中村がミスをして藤野の勝ちとなった。
  ベスト8の最初の対戦は水野vs末永。水野は先行時にダンロップコーナーの先でアウトに流されてクラッシュ。そこから跳ね返って末永のマシンにも接触した。水野はボロボロの状態でもう1本走ったが、また大きなミスをして末永が勝った。松井vs藤木は1本目に後追いの藤木の振り出しが遅れて松井にアドバンテージ。2本目は松井がビタビタ状態から少し戻ってしまったが、2本の判定の合計で松井が勝った。北山vs本間は、1本目に本間がダンロップの角度で劣り、振りっ返しでもミス。2本目は北山が間隔を開けられたが、判定の合計で北山の勝ちとなった。植尾vs藤野は藤野が後追いから逆バンクで距離を詰め、先行時には藤野が植尾を引き離して、藤野がベスト4進出を決めた。


 ここからは雨をものともしない好勝負がつづいた。準決勝のひと組は長年のライバルだという末永vs松井。1本目は末永が先行。振りっ返しで松井がいちど離されるが、逆バンクでまた詰める。結果的に五分という判定になった。2本目は末永が先行。末永は逆バンクで松井との距離を詰め、わずかにアドバンテージを獲得。末永の2戦連続での決勝進出が決まった。
  準決勝もうひと組は、今回が追走初進出の北山と、過去にも富士のD1SLで雨の日に決勝に進出した経験がある藤野。1本目は北山が先行。藤野はダンロップコーナーで北山との距離を詰め、逆バンクではビタビタに接近する。藤野にアドバンテージがついた。2本目は藤野が先行。北山もノーミスだが藤野との距離を詰めることはできない。藤野が決勝に勝ち上がった。
  決勝1本目は末永が先行。ダンロップコーナーを下りきったところで、わずかに藤野の角度が浅くなる。五分からわずかに末永アドバンテージという判定だ。しかし2本目、末永は藤野のインに入りきることができない。大きな差がつかなかったため、勝負は再戦に突入した。その1本目、後追いの藤野はダンロップコーナーで末永に大きく距離を開けられてしまう。その先でも末永はアウトまでいっぱいに使ったラインを通ったが、藤野は浅い角度ながらも距離を詰めることはできない。末永アドバンテージ。再戦の2本目は末永が振りっ返しからきれいに藤野のドリフトに合わせて、優勝を決めた。
※上位入賞選手の大会後のコメントは、
D1ケータイサイトでご覧になれます。
http://www.msf.ne.jp/homepage/d1gp.htm
順位
順位
NO.
ドライバー マシン名
1位
1
末永直登 DRIFT XTREME PS13
2位
10
藤野秀之 FSWシルビア
3位
4
松井有紀夫 ギルドスープラガルルスペック
4位
28
北山京吾 BAD LINES 180
5位
14
本間岩次郎 クリスタルCSTスカイライン
6位
29
藤木俊宏 180SX
7位
15
植尾勝浩 ベールマン
8位
20
水野昌彦 デブブシルビアS15
9位
2
中村直樹 D-MAX S15 SILVIA
10位
9
日比野哲也 サンライズ・シルビア・日比野塾
11位
8
萩迫貴史 クリアランス・ブリッツ・DLシルビア
12位
6
軸屋清文 V Factory S15
13位
13
横井昌志 ジュニアS14
14位
3
木口健治 STYLISH C33
15位
5
駒形行春 GP SPORTS with Gallery GDB
16位
27
長谷川大祐 S14

ポイントランキング
順位
ドライバー
チーム名
ポイント
1位
末永直登
エビスサーキット with Agent-K
51
2位
松井有紀夫
ギルドwithリミットライン
34
3位
中村直樹
D-MAX
31
4位
藤野秀之
チーム藤野板金
28
5位
木口健治
Team STYLISH
21
5位
軸屋清文
GP SPORTS with V Factory
17
7位
北山京吾
BAD LINES
16
7位
駒形行春
GP SPORTS with V Gallery
16
7位
萩迫貴史
クリアランス・ブリッツ・ダンロップ
16
7位
日比野哲也
Team SUNRIZE
16

NO.
ドライバー
車名
車両型式
馬力
成績
1
末永直登
シルビア
S13
350
1位
2
中村直樹
シルビア
S15
330
9位
3
木口健治
ローレル
C33
400
14位
4
松井有紀夫
スープラ
JZA80
600
3位
5
駒形行春
インプレッサ
GDB
500
15位
6
軸屋清文
シルビア
S15
400
12位
7
田中裕司
シルビア
S14
350
1回戦敗退
8
萩迫貴史
シルビア
S13
430
11位
9
日比野哲也
シルビア
S15
420
10位
10
藤野秀之
シルビア
S15
420
2位
11
伊豆英成
シルビア
S15
440
1回戦敗退
12
西尾欣也
マークII
JZX110
700
1回戦敗退
13
横井昌志
シルビア
S14
450
13位
14
本間岩次郎
スカイライン
ECR32
382
5位
15
植尾勝浩
シルビア
S15
350
7位
16
神谷幸助
180SX
RPS13
380
1回戦敗退
17
三上正実
スカイライン
ECR33
400
1回戦敗退
18
鈴木智哉
RX-7
FD3S
390
1回戦敗退
19
福山博行
シルビア
S13
320
1回戦敗退
20
水野昌彦
シルビア
S15
380
8位
21
富岡孝之
180SX
RPS13
350
1回戦敗退
22
岡村和義
フェアレディZ
Z33
500
リタイア
23
村山悌啓
180SX
RPS13
350
1回戦敗退
24
山野直也
シルビア
S15
380
1回戦敗退
25
比屋根誉
180SX
RPS13
400
1回戦敗退
26
田中省己
シルビア
S14
330
1回戦敗退
27
長谷川大祐
シルビア
S14
500
16位
28
北山京吾
180SX
RPS13
320
4位
29
藤木俊宏
180SX
RPS13
350
6位
30
河上善計
シルビア
S14
350
1回戦敗退
31
山本高広
180SX
RPS13
480
1回戦敗退
32
市川啓介
シルビア
S14
350
1回戦敗退

この大会の模様は
「STREET LEGAL VOLUME No.3
に収録予定です。


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