■11月23、24日 アーウィンデールスピードウェイ
■コースコンディション:ドライ
■観衆:12500人

PHOTO:上尾雅英/石井健之
REPORT:石井健之

D1GPオールスター・ワールドチャンピオンシップのレポートも、D1GPシーズンフィナーレ・エキシビションマッチのレポートのあとに掲載しています。


 昨年、シリーズ開幕戦と最終戦が行われたカリフォルニア州のアーウィンデールスピードウェイ。今年はシリーズ戦とは切り離された“エキシビションマッチ”として、世界各国から集まったD1ドライバー達が、予選→単走(1回戦)→トーナメント戦と、通常のD1GPと同じ流れでウデを競い合うこととなった。
日本からは川畑、熊久保、のむけん、今村など、15名のドライバーとマシンがエントリー。このうち、日本5名、アメリカ5名が予選を免除されるシード選手となり、日本はもちろん、アメリカ、ニュージーランド、オーストラリア、カナダ、スウェーデン、フランス、マレーシア、タイ、韓国など、総勢40名のドライバーが23日の予選に参加した。
翌24日は、午前中に練習走行を行い、午後から観客のゲートをオープン。パドックには様々なクルマが展示されたうえ、特設ステージでのショーイベントやサイン会など、走りの合間も楽しめるイベントスケジュール。ゲートオープン後、少ししてから単走を行い、日が落ち始める夕方頃からトーナメント戦が始まった。

 コースレイアウトに大きな変更はないが、昨年の最終戦とは違い、今年は正まわりでの開催。右ハンドルのクルマは壁が近く、コントロールで寄せやすい反面、恐怖心にかられる心配もある。審査区間はバンクの入口からインフィールドの最終コーナーに設けられたパイロンまで。審査の大きなポイントとなった場所は、バンク出口での車速とライン取りと、ヘアピンでのアウトクリップをどこまで壁に寄せられるか。バンクもヘアピンも、アウトの壁から2m以内に寄せられないようでは高得点が出ないという予選の審査基準が示された。
  予選を高得点で通過したのは、RB26を換装している1号車を持ち込んだ黒井敦史。バンク出口で134km/hというケタ違いのスピード(予選通過のほとんどの選手が120km/h台)をマークして100点をゲット。アメリカ勢ではラビー・ニシダが2本目と3本目を100点でまとめたほか、タイラー・マックエリーがバンク出口で137km/hという驚異的なスピードをマークするなど、日本勢を脅かすようなすばらしい走りを披露した。いっぽうで不調だったのが高取道博や岡村和義。両者共に走りは良いもののバンク出口でのスピードが乗らず、予選敗退となってしまった。




 単走1回戦には30名が出走。審査ポイントは予選とほぼ同じだが、アウトの壁寄せは、バンクもヘアピンも1・5m以内と、予選の時よりも基準が引き締められた。
  選手達が単走で一番狙っていたのは、バンク出口の車速だ。ライン取りはどの選手も遜色なくトレースできる実力を持っているため、大きな差にはならない。同じ得点でも順位が上になる“車速の追求”こそが、単走を通過するポイントになることは誰の目にも明らかだったからだ。この予想通り、上位10名が100点の走りを披露。なかでも前日の予選で好調だった黒井は、139km/hというこの日、一番のスピードをマーク。アメリカ勢のタイラー・マックエリー、バン・ギットン、ラビー・ニシダなども、130km/hを超えるスピードで上位に食い込んだ。
  また、わずか1km/hの差に泣いたのが、今村陽一だった。99・85点を2回マークするも、124km/hという車速は、単走を16位通過した上野高広の125km/hにおよばない。また、植尾勝浩や、アメリカ勢として参加した山本聖剛なども、ここで敗退してしまった。

 さすがに実質の世界一決定戦とあって、追走トーナメントのベスト16は好カードが連発する戦いとなった。
  最初の対戦は黒井敦史vs上野高広。1本目は後追いの上野が黒井に対してきれいについていく走りで五分の勝負。だが黒井が後追いとなった2本目は、黒井がヘアピンの進入で上野の腹に入り込んで勝負アリ。黒井がベスト8に駒を進めた。
  続くダイジロウ・ヨシハラvs平岡英郎は、ドライブシャフトのトラブルでダイジロウ・ヨシハラがリタイア。最終戦、富士の戦い再燃となる吉岡稔記vs川畑真人は、1本目のバンク進入で後追いの川畑が吉岡に軽く追突してスピン。2本目は吉岡が川畑との間隔を保ったまま自分の走りに徹し、またもハイパワーマシンキラーの実力を見せつけた。
  ラビー・ニシダvs末永直登は、ラビーがヘアピンの進入でスピンを喫し末永の勝利。バン・ギットンvs田中一弘は、田中が後追いの1本目は五分。2本目はバン・ギットンがバンク出口でスピンして田中が勝った。
  サム・ヒュビネットvs古口美範は、4:6、6:4でサドンデスへ。サドンデスの1本目で後追いの古口がスピンしてしまい、サムが勝ち進んだ。息の合った追走となった熊久保信重vsのむけんは、6.5:3.5をお互いに取り合ってサドンデスへ。サドンデス1本目は、後追いののむけんがバンク出口でパイロンをトレースできずにコースアウトしてしまい、7:3で熊久保。2本目も後追いの熊久保がバンク入口からビタビタにつけるドリフトで、のむけんに勝利した。
  ベスト16最後は、お互いに単走で130km/h以上の速度をマークしたタイラー・マックエリーvs日比野哲也の対決。日比野が後追いとなった1本目は、バンクからヘアピンまで、タイラーのスピードについて行けずに6:4でタイラー有利。2本目はタイラーがヘアピンでアウトに膨らんだうえスピンしてしまい、日比野が勝ちあがることとなり、この時点でアメリカ勢はサムひとりだけが生き残りとなった。
  ベスト8の黒井vs平岡は、僅差で黒井が勝利。吉岡vs末永は、自分の走りに徹した末永が吉岡のミスを誘い出して勝ち残る。田中vsサムは、ミスせずに走りきったサムの勝利。熊久保vs日比野は、ビタビタにつける熊久保の圧勝となった。

一回戦得点順位
順位
No
ドライバー
車両
点数
速度
1
8
クロイ アツシ
S13 Silvia
100.00
139
2
39
タイラー マックエリー
Porche 911
100.00
135
3
17
バン ギットン
Ford Mustang
100.00
134
4
25
ラビー ニシダ
S14 240SX
100.00
131
5
7
ヨシオカ トシキ
AE86 Collora
100.00
128
6
16
サム ヒュビネット
Dodge Charger
100.00
128
7
2
クマクボ ノブシゲ
Lancer Evo\
100.00
127
8
29
ダイジロウ ヨシハラ
S15 Silvia
100.00
125
9
10
ヒラオカ ヒデオ
S15 Silvia
100.00
125
10
3
ノムラ ケン
R34 Skyline
100.00
124
11
5
コグチ ヨシノリ
S13 Silvia
99.95
131
12
1
カワバタ マサト
S15 Silvia
99.95
128
13
15
スエナガ ナオト
GDB Impreza
99.90
129
14
14
タナカ カズヒロ
GDB Impreza
99.90
124
15
6
ヒビノ テツヤ
S15 Silvia
99.85
137
16
9
ウエノ タカヒロ
Soarer
99.85
125
↑以上追走トーナメント進出↑
17
4
イマムラ ヨウイチ
Z33 Fairlady Z
99.85
124
18
34
クリス クック
Dodge Viper
99.50
130
19
45
ステファン バーディアー
GDB WRX
99.50
128
20
13
ウエオ カツヒロ
S15 Silvia
99.50
124
21
43
ヤマモト セイゴウ
RX-8
99.00
129
22
31
ケン グシ
Ford Mustang
99.00
125
23
41
ジューン ウー ミング
S13 240SX
98.80
122
24
21
ジョン ラッサコフ
AE86 Collora
98.80
120
25
48
テングー ジャン
AE86 Collora
98.80
118
26
54
フェルナンド ウィール
S15 Silvia
98.50
120
27
55
クリスチャン ピッカーリング
S13 Silvia
98.00
119
28
50
マイク ウィーデット
FD RX-7
98.00
114
29
20
ライアン ハンプトン
Chevy Corvette
98.00
108
30
42
パトリック モルダント
S14 240SX
97.00
116

 準決勝のひと組目は、黒井vs末永の対戦。黒井が先行した1本目は、持ち前のスピードを活かした黒井の走りが光った。「バンク出口からヘアピンまでが異様に速いんですよ」と後で語った末永は、黒井についていこうとして、ヘアピンの進入でわずかにアウトへ膨らむ。「ブレーキを遅らせたらふくらんでしまいました」と末永が言うように、6.5:3.5で黒井がアドバンテージを握る。2本目は黒井がヘアピンで末永に詰め寄る走りで五分の走り。1本目の差で黒井が決勝へ勝ち進むこととなった。
  もうひと組の準決勝は、サムvs熊久保の対戦。1本目はスピードで逃げるサムに対して、熊久保が追いすがるという展開。熊久保がサムの腹に入るまでは行かなかったが、サムの角度がわずかに浅かったため、熊久保がアドバンテージを握る。2本目もサムと熊久保が入れ替わっただけのスピード勝負。お互い五分の走りで、1本目の差で熊久保が勝ち進むこととなった。
  決勝は黒井vs熊久保。この対決もまたスピード勝負となった。バンク進入からお互いに距離を縮めるふたりは、ヘアピン出口でわずかな差を生む程度。4.5:5.5をお互いに取り合い、サドンデスに突入する。サドンデス1回目も五分の勝負を繰り広げて決着は着かず。サドンデス2回目も4.5:5.5を取り合う接戦で、お互いにタイヤ交換を挟んでサドンデス3回目を行うこととなった。
「勝負に出ました。これ以上対戦したら、集中力が切れて負けると思ったんで…」と対戦後に語った熊久保は、後追いの1本目でバンク進入から黒井の腹に入る走り。この走りに驚いたのか、黒井がヘアピンの進入で減速しきれずにアウトへ膨らむ。この一瞬のチャンスを見逃さなかった熊久保がオーバーテイクドリフトを決めて勝負アリ! 2本目はバンクで黒井が熊久保に詰め寄るも、間合いが詰まりすぎてバンク出口で黒井がスピン。集中力の差で、熊久保がランサー初勝利と共にシーズンフィナーレの栄光を勝ち取った。




順位
No.
ドライバー
車両
カラー
Winner
2
クマクボ ノブシゲ
Lancer Evo
Orange
2nd
8
クロイ アツシ
S13 Silvia
Blue
3rd
16
サム ヒュビネット
Dodge Charger
Blue
4th
15
スエナガ ナオト
GDB Impreza
Orange
5th
7
ヨシオカ トシキ
AE86 Collora
Red
6th
10
ヒラオカ ヒデオ
S15 Silvia
Red
7th
6
ヒビノ テツヤ
S15 Silvia
White
8th
14
タナカ カズヒロ
GDB Impreza
Orange
9th
3
ノムラ ケン
R34 Skyline
White
10th
5
コグチ ヨシノリ
S13 Silvia
Red
11th
1
カワバタ マサト
S15 Silvia
Blue
12th
39
タイラー マックエリー
Porche 911
Hankook
13th
25
ラビー ニシダ
S14 240SX
Falken
14th
9
ウエノ タカヒロ
Soarar
Red
15th
17
バン ギットン
Ford Mustang
Falken
16th
29
ダイジロウ ヨシハラ
S15 Silvia
Yellow/Black
D1GPシーズンフィナーレ 全出場者RESULT
NO.
ドライバー
車名
馬力
車両型式
成績
1
川畑真人
シルビア
530ps
S15
11位
2
熊久保信重
ランサー
550ps
CT9A
1位
3
野村謙
スカイライン
530ps
R34
9位
4
今村陽一
フェアレディZ
600ps
Z33
1回戦敗退
5
古口美範
シルビア
480ps
S13
10位
6
日比野哲也
シルビア
400ps
S15
7位
7
吉岡稔記
スプリンタートレノ
300ps
AE86
5位
8
黒井敦史
ワンビア
600ps
S13
2位
9
上野高広
ソアラ
500ps
JZZ30
14位
10
平岡英郎
シルビア
500ps
S15
6位
11
岡村和義
シルビア
500ps
S13
予選敗退
12
高取道博
セフィーロ
400ps
A31
予選敗退
13
植尾勝浩
シルビア
480ps
S15
1回戦敗退
14
田中一弘
インプレッサ
400ps
GDB
8位
15
末永直登
インプレッサ
400ps
GDB
4位
16
サム ヒュビネット
チャージャー
700ps
-
3位
17
バン ギットン
マスタング
-
-
15位
20
ライアン ハンプトン
コルベット
420ps
-
1回戦敗退
21
ジョン ラッサコフ
カローラレビン
220ps
AE86
1回戦敗退
22
クオック ライ
シルビア
350ps
S13
予選敗退
23
アーニー フィクスマー
シルビア
400ps
S15
予選敗退
24
ジャスティン パウラック
RX-7
300ps
FC3S
予選敗退
25
ラビー ニシダ
240SX
-
S14
13位
26
ロス ペティ
240SX
350ps
S14
予選敗退
27
タカ アオノ
カローラレビン
230ps
AE86
予選敗退
28
ジェイソン ビティ
240SX
-
S13
予選敗退
29
ダイジロウ ヨシハラ
シルビア
-
S15
16位
30
ヒロ スミダ
レクサスis300
-
GSE21
予選敗退
31
ケン グシ
マスタング
600ps
-
1回戦敗退
32
ケンジ ヤマナカ
シルビア
-
S14
予選敗退
34
クリス クック
バイパー
-
-
1回戦敗退
35
ジャイター スリトンハム
240SX
-
S13
予選敗退
36
フォレスト ワン
240SX
-
S14
予選敗退
37
アンドリュー ヘイトリー
フェアレディZ
-
Z33
予選敗退
38
バリー ウォン
240SX
-
S13
予選敗退
39
タイラー マックコイアリー
ポルシェ911
-
993
12位
40
オースティン ロビソン
フェアレディZ
-
Z33
予選敗退
41
ジューン ウー ミング
240SX
-
S14
1回戦敗退
42
パトリック モルダント
240SX
-
S14
1回戦敗退
43
ヤマモト セイゴウ
RX-8
-
SE3P
1回戦敗退
44
ベン シュワルツ
240SX
-
S13
予選敗退
45
ステファン バーディアー
インプレッサ
-
GDB
1回戦敗退
46
エド ジョンソン
スカイライン
-
R33
予選敗退
48
テングー ジャン
カローラレビン
175ps
AE86
1回戦敗退
50
マイク ウィーデット
RX-7
350ps
FD3S
1回戦敗退
51
ジャイラス ワエラウ
シルビア
-
S13
予選敗退
52
アダム リチャーズ
セフィーロ
400ps
A31
予選敗退
53
ロビー ボルガー
モナロ
845ps
-
予選敗退
54
フェルナンド ウィール
シルビア
460ps
S15
1回戦敗退
55
クリスチャン ピッカーリング
シルビア
450ps
S13
1回戦敗退




■11月25日 アーウィンデールスピードウェイ
■コースコンディション:ドライ
■観衆:12000人

PHOTO:上尾雅英/石井健之
REPORT:石井健之



 世界各国から集まったD1ドライバー同士が、技術の向上と、各国の実力を見極めるために開催されたオールスター・ワールドチャンピオンシップ。日本からは、のむけん、熊久保、川畑、今村、吉岡の5名、アメリカ7名、ニュージーランド3名、オーストラリア2名、カナダ2名、アイルランド、スウェーデン、フランス、韓国、マレーシア、ベトナム、タイが各1名ずつ、全12カ国からのエントリーで変則のトーナメント戦が行われた(サム・ヒュビネットは出身国のスウェーデンでエントリー)。
  予選や単走は一切ないため、ぶっつけ本番で追走勝負。審査のポイントはシーズンフィナーレ・エキシビションマッチと大きく変わらなかったものの、パワーのないマシンを考慮して、ドリフト開始ポイントをバンク中程に緩和。パワーのないマシンはバンク内をドリフトせずに車速を乗せてこられるぶん、バンク出口からヘアピンまでの区間でスピード勝負を仕掛けるようにアドバイスがあった。

 異国対戦となったトーナメント初戦は、オーストラリアのクリスチャン・ピッカーリングvsアメリカのラビー・ニシダ。スピードで引き離す先行のクリスチャンに対し、後追いのラビーが間合いを詰められず1本目はクリスチャンのアドバンテージ。2本目はクリスチャンがラビーのインに詰め寄り、クリスチャンの勝利。好調だったラビーが初戦で敗れる大番狂わせの展開となった。
  続くスウェーデンのサム・ヒュビネットvsアメリカのヒロ・スミダはサムの圧勝。オーストラリアのフェルナンド・ウィールvs今村陽一は、1本目、本調子でない今村は、角度が浅いながらも五分の判定。しかし2本目は後追いのフェルナンドが今村をオーバーテイクして圧勝。クリスチャンに引き続き、オーストラリア勢の実力の高さを見つけた。続いてフランスのステファン・バーディアーvs吉岡稔記は、1本目こそ五分の勝負だったが、吉岡が先行した2本目にブッチギリの走りでステファンに圧勝。韓国のジューン・ウー・ミングvsニュージーランドのマイク・ウィーデットは、1本目でアドバンデージを取ったジューンが勝利。タイのジャイター・スリトンハムvsアメリカのバン・ギットンは、ジャイターのクラッシュでバンが勝ち上がることとなった。
  カナダのフレディック・ギラードvsアメリカのライアン・ハンプトンは、ライアンの圧勝。マレーシアの王子様テングー・ジャンvsベトナムのクオック・ライは、不戦勝でテングーの勝利。ニュージーランドのジャイラス・ワエラウvsアメリカのリース・ミレンは、リースの圧勝。アイルランドのロビー・ボルガーvsカナダのクリス・バン・ガーレンは、ロビーの圧勝。川畑真人vsアメリカのクリス・クックは、川畑の圧勝。ニュージーランドのアダム・リャーズvsタイラー・マックエリーは、1本目でアダムがアドバンテージを取るも、2本目でタイラーが取り返してタイラーが勝ち進むこととなった。



 シード枠に入ったのむけんがここで登場。トーナメント初戦で大番狂わせを演じたクリスチャン・ピッカーリングとの対戦となる。1本目は、後追いのクリスチャンが、のむけんのインに入りきれずアドバンージを取られる。2本目はのむけんが五分の勝負に持ち込み、1本目の差でのむけんが勝ち進むこととなった。
  サム・ヒュビネットvsフェルナンド・ウィールは、先行、後追いともにサムがアドバンテージを取って勝利。吉岡稔記vsジューン・ウー・ミングの対戦は、1本目で吉岡がアドバンテージ。2本目のヘアピン出口で吉岡がジューンをオーバーテイクしようとしたときにぶつかってしまい、吉岡が勝ち上がることとなった。
  熊久保信重vsライアン・ハンプトンの対戦は、1本目、2本目共に7:3で熊久保が圧勝。テングー・ジャンvsリース・ミレンは、リースのマシントラブルにより、テングーが2連続の不戦勝となった。ロビー・ボルガーvs川畑真人の対戦は、川畑後追いの1本目はビタビタにつけ、先行の2本目は相手を引き離す理想の展開で圧勝だった。
  ベスト8はのむけんvsサム・ヒュビネットの対戦からスタートするも、サムが電気系のマシントラブルでリタイア。続く吉岡vsバン・ギットンは、吉岡がマシントラブルでリタイア。バンの対戦相手はほとんどリタイアしていったため、あまり戦わずしてベスト4へ進むこととなる。熊久保vsテングー・ジャンの対戦は、パワーに勝る熊久保がバンク入口から圧倒的なアドバンテージを築いて先行、後追いともに圧倒。川畑vsタイラー・マックエリーは、この戦いの数時間前に行われた日米対決戦と同じカードで、このときはタイラーの勝ち。川畑がリベンジすべく先行した1本目からスピードを活かした走りでタイラーを引き離し、アドバンテージをゲット。続く後追いの2本目でもバンクからヘアピンまでの振りっ返しでタイラーの背中につけるが、ヘアピン進入のブレーキングでタイラーに追突。川畑がスピンを喫してしまい、またもタイラーに敗れる結果となってしまった。

 準決勝はのむけんvsバン・ギットンと、熊久保vsタイラー・マックエリーという日米対決。先に対戦したのむけんvsバン・ギットンの1本目は、後追いのバンがのむけんの背後につけるビタビタの走りで五分。2本目はのむけんがバンの背後につけるビタビタの走りでサドンデスに持ち込む。サドンデスの1本目は、後追いのバンが迫力のある走りでわずかにアドバンテージをゲット。2本目はアドバンテージを取り返そうとしたのむけんが、審査席前でクラッシュ。バンが決勝へ進むこととなった。熊久保vsタイラー・マックエリーは、川畑とのクラッシュでマシンにダメージを負ったタイラーがリタイア、熊久保の不戦勝となった。
  これで決勝もバン・ギットンvs熊久保という日米対決。このカードも数時間前に行われた日米対決戦で実現した組み合わせで、このときは熊久保が勝利。バンは雪辱に燃える。バンク進入からバンの背後につけた熊久保は、腹に入り込まないまでも安定した追走で五分の判定。熊久保が先行となった2本目は、ヘアピン進入までバンを引き離す走りをするも、わずかにアウトへ膨らんでバンに詰め寄られる。ヘアピン出口から最終右コーナーへ向けての振りっ返しで熊久保がミスしてしまい、2台はわずかに接触。この接触でバン・ギットンの優勝が決まった。

この大会の模様は
「VIDEO OPTION VOLUME No.166」
に収録予定です。

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