大阪ドリフトメインビジュアル

Home > 2017 Schedule > Osaka Drift > Ex. Report

ジーライオントロフィー レポートGLION TROPHY Report

クラッシュから復活した川畑が優勝!

川畑真人 決勝戦

単走バトルTanso Battle

馬力と得点の相関関係はあるのか?

  • Tanso 1st Place

    川畑 真人 ( TOYO TIRES GLION TRUST RACING ) GT-R [ R35 ]

    川畑真人の走り

    高い車速からややケツ進入ぎみの思い切った飛び込みを決めてきた川畑。深い角度とその安定性、鋭い振り返しも決めて99.82点をマーク。モンスターパワークラスだけでなく、総合順位でもトップとなる得点で追走バトル進出を果たした。

  • Tanso 2nd Place

    横井 昌志 [ S15 ]

    横井昌志の走り
  • Tanso 3rd Place

    末永 直登 [ S15 ]

    末永直登の走り

  第4戦の翌23日(日)はエキシビションマッチ『GLION TROPHY(ジーライオントロフィー)』がおこなわれた。出走できるのは、第3戦までのポイント上位16名と、その選手をのぞいた第4戦の上位8名だ。
 そして競技としてはまず単走バトルからおこなわれる。車両の申告馬力順に、モンスターパワークラス、ウルトラパワークラス、スーパーパワークラスの3つのグループにわかれ、各グループの上位5名と、そこに入らなかったなかでもっとも得点の高かったドライバーが追走に進出できる。
 選手たちはコースに慣れてきたせいか、進入速度は前日の第4戦よりも上がった。いっぽうで1コーナー奥でのクラッシュも多かった。
 最高得点をマークしたのは川畑。鋭い振り出しと振り返し、そして高めの車速で99点台後半を叩き出した。また、150.4m/hという高い進入速度をマークした横井が2番手のスコアを出した。
 やはりもっともパワーのあるグループのモンスターパワークラスでは99点台が連発した。ただし、モンスターパワークラスの走行順は、路面にラバーがのってグリップも上がる後半だったため、単純にパワーがあればいいともいえない状況だった。

  • Pick Up It !!

    齋藤 太吾 [ X245A ]

    齋藤太吾の走り

    ウルトラパワークラスでトップの得点を出したのは齋藤だ。総合順位のトップ3はモンスターパワークラスが独占したが、つづく総合4位の98.97点を出した。

  • Pick Up It !!

    小橋 正典 [ SXE10 ]

    小橋正典の走り

    600馬力ていどのD1マシンによって争われたスーパークラスでは、借り物マシンながら筑波戦から足まわりのセッティングを煮詰めてきた小橋がトップ通過を決めた。

  • Pick Up It !!

    岩井 照宜 [ NA6CE ]

    岩井照宜の走り

    出走車両のなかでは2番目にパワーの少ない岩井のロードスターだが、奥めで鋭く振り、安定した姿勢のドリフトで高得点を獲得した。

単走バトル グループ別順位

Monster Power Group
Pos. No. Driver Best Ave. 2nd Ave.
1 35 川畑 真人 99.82
2 70 横井 昌志 99.41 98.99
3 9 末永 直登 99.00 97.21
4 60 今村 陽一 98.78 97.99
5 6 内海 彰乃 98.73 97.78
6 39 末永 正雄 98.60 98.34
7 22 手塚 強 97.34 97.23
8 8 日比野 哲也 94.02 78.53
Ultra Power Group
Pos. No. Driver Best Ave. 2nd Ave.
1 87 齋藤 太吾 98.97 98.22
2 5 高山 健司 98.94 72.30
3 66 藤野 秀之 98.11 97.16
4 2 田中 省己 97.95 97.40
5 7 松井 有紀夫 97.74 96.71
6 36 高橋 和己 96.34 95.30
7 99 松川 和也 62.63
8 55 寺町 邦彦 23.47
Super Power Group
Pos. No. Driver Best Ave. 2nd Ave.
1 27 小橋 正典 98.73 97.14
2 77 岩井 照宜 98.50 97.98
3 81 唄 和也 98.34 97.31
4 73 斎藤 育生 97.94 95.92
5 18 田口 和也 97.13 96.11
6 23 村上 満 92.84 92.65
7 75 平島 明 23.67
8 33 林 和樹 22.69

単走バトル 総合順位

Pos. Grp. No. Driver Car Best Ave. 2nd Ave.
1 M 35 川畑 真人 R35 99.82
2 M 70 横井 昌志 S15 99.41 98.99
3 M 9 末永 直登 S15 99.00 97.21
4 U 87 齋藤 太吾 X245A 98.97 98.22
5 U 5 高山 健司 GRS191 98.94 72.30
6 M 60 今村 陽一 ZN6 98.78 97.99
7 M 6 内海 彰乃 S15 98.73 97.78
8 S 27 小橋 正典 SXE10 98.73 97.14
9 M 39 末永 正雄 R35 98.60 98.34
10 S 77 岩井 照宜 NA6CE 98.50 97.98
11 S 81 唄 和也 RPS13 98.34 97.31
12 U 66 藤野 秀之 RPS13 98.11 97.16
13 U 2 田中 省己 S15 97.95 97.40
14 S 73 斎藤 育生 JZX100 97.94 95.92
15 B 7 松井 有紀夫 FD3S 97.74 96.71
16 S 18 田口 和也 S15 97.13 96.11
▲ 追走バトル進出 ▲
Pos. Grp. No. Driver Car Best Ave. 2nd Ave.
17 M 22 手塚 強 ZN6 97.34 97.23
18 U 36 高橋 和己 JZX100 96.34 95.30
19 M 8 日比野 哲也 AP1 94.02 78.53
20 S 23 村上 満 S15 92.84 92.65
21 U 99 松川 和也 AE85 62.63
22 S 75 平島 明 S15 23.67
23 U 55 寺町 邦彦 S15 23.47
24 S 33 林 和樹 ZN6 22.69

ゼッケンの赤字は各グループ上位5名。

ゼッケンの黄字は上記15名を除いたなかの総合上位1名。

追走バトルTsuiso Battle

齋藤のトラブルでガチバトルならず!

  • Final Battle

    川畑 真人 GT-R [ R35 ] vs 齋藤 太吾 コルベットZ06 GT3 [ X245A ]

    決勝戦

    川畑先行の1本目。後追いの齋藤は加速区間でも川畑にきっちりと食らいついて近い距離から飛び込んだ。しかし第2セクターに入ったところでトラブルの出ていたクラッチが滑ったのか大きく戻ってしまう。その後も齋藤はドリフトを維持できず、ホットピットに戻ったところでリタイヤを宣言したため、川畑の優勝が決まった。

  • 決勝戦
  • 決勝戦

  追走バトルのベスト16では、いきなりGT-R同士のチームメイト対決である川畑と末永(正)が対戦し、全体的にややスピードで勝る川畑が勝った。
 ベスト4に勝ち上がったのは、川畑、小橋、齋藤(太)、横井の4名。川畑は安定感のある追走で勝ち上がり、小橋は開幕戦を彷彿とさせる巧みな接近ドリフトを見せていた。齋藤は圧倒的な加速力を誇り、先行時に相手を寄せつけなかった。横井は田中(省)、藤野といった追走の名手を相手に、それをうわまわる接近度を見せて勝ち上がってきた。
 準決勝最初の対戦は川畑vs小橋。川畑先行の1本目は、速い川畑に対して、小橋も角度を浅くしながらなんとかついていったがアドバンテージをとることはできず、9:9のイーブン。2本目は川畑が後半にかけて寄せていき、アドバンテージをとって川畑が勝った。
 齋藤(太)vs横井は、齋藤(太)先行の1本目、横井もストレートであまり離されず、ヘアピンで齋藤をとらえた。その後少し距離を開けられたものの、0.5のアドバンテージ。しかし、2本目は齋藤が飛び込みの先で横井のインを差し、1.0のアドバンテージをとって勝った。
 しかし、この対戦の終盤で齋藤(太)のマシンのクラッチは滑ってしまっていた。齋藤(太)はしばらくクラッチを冷ましてから決勝に臨んだ。
 決勝1本目は川畑が先行。齋藤(太)は、1コーナーに飛び込むことはできたものの、そこから先ではクラッチが滑ってドリフトが維持できず、リタイヤとなって川畑の優勝が決まった。

  • Best 4 Battle !

    川畑 真人 [ R35 ] vs 小橋 正典 [ SXE10 ]

    川畑vs小橋

    川畑先行の1本目。後追いの小橋は加速区間で離され、その後の区間でも距離を詰めることはできない。入れ替えた2本目は川畑が第2セクターで小橋をロックオン! 近い距離をキープして決勝進出を決めた。

  • Best 4 Battle !!

    齋藤 太吾 [ X245A ] vs 横井 昌志 [ S15 ]

    齋藤vs横井

    1本目後追いの横井は加速で齋藤に離されてしまうが、第3セクターまでに距離を詰めて0.5のアドバンテージ。2本目。後追いの齋藤は先ほどの横井よりも近い距離を維持して勝ち上がった。

  • Pick Up Battle !!

    齋藤 太吾 [ X245A ] vs 唄 和也 [ RPS13 ]

    齋藤vs唄

    4気筒SR20エンジンながら、齋藤の加速に食らいついた唄だったが、無理に寄せたこともあって失速。距離を開けられてしまった。

  • Pick Up Battle !!

    横井 昌志 [ S15 ] vs 田中 省己 [ S15 ]

    横井vs田中

    ひさびさに実現した2011年と2012年のD1SL王者対決。第1セクターではやや離されていた田中だったが、後半で詰めて1のアドバンテージ。しかし2本目は後追いの横井が第1セクターからビッタリと寄せて1.5のアドバンテージを獲得。横井が勝ち上がった。

  • Pick Up Battle !!

    川畑 真人 [ R35 ] vs 末永 正雄 [ R35 ]

    川畑vs末永

    1本目は後半の区間で追い付いた末永だった判定は8.5イーブン。2本目は後追いの川畑が近い距離から飛び込みアドバンテージを獲得し、勝ち上がった。

  • Pick Up Battle !!

    小橋 正典 [ SXE10 ] vs 今村 陽一 [ ZN6 ]

    小橋vs今村

    小橋は今村を相手に、1コーナーの奥でスムーズに寄せ、そのあともビタビタの接近ドリフトを見せてアドバンテージをとった。

トーナメントラダー

ジーライオントロフィー優勝GLION TROPHY WINNER

川畑 真人

TOYO TIRES GLION TRUST RACING
GReddy 35RX spec-D [ R35 ]

川畑真人
 正直クラッシュ(※前日のクラッシュ)したあとっていうのは、乗り込むまえにそうとう不安になるんですよね。ただ、今回はチーム監督から「大丈夫」っていうひとことがあったんで、もう練習走行から全開で、もうチェックっていうよりは、自分がきっちり走れる方向に集中して、今日はいちにち走れたと思います。
 (思いきりいってこいとといわれたんですね?) そうですね。ビビって消極的な走りをするくらいなら思いっきり行け、と。チーム全体から、各スポンサーのみなさまからも、どちらかというともう背中を押してくれるような形でやっていただいたんで、自分としても余計なことを考えずに走りに集中できたと思います。
 (日曜日が楽しく終われれば、次に向かっていける、と) 終わりよければすべてよしという“うやむや作戦”ですけど、これでいままでずっとドライバーが続いているようなもんなんで(笑)。締めるところはちゃんと締めて、これからまだシリーズ残ってますけど、最後まで走りきりたいと思います。

ジーライオントロフィーリザルトGLION TROPHY Results

トップ8 シャンパンファイト

最終順位

Pos. No. Driver Team Car Color Tire
1 35 川畑 真人 TOYO TIRES GLION TRUST RACING R35 青/白 TY
2 87 齋藤 太吾 WANLI FAT FIVE RACING X245A WA
3 70 横井 昌志 D-MAX S15 NK
4 27 小橋 正典 YUKE'S Team ORANGE SXE10 WA
5 5 高山 健司 TEAM MORI GOODYEAR GRS191 GY
6 77 岩井 照宜 EXEDY R Magic D1 Racing NA6CE 桃/白 ZT
7 81 唄 和也 GOODYEAR Racing ORIGIN Labo. RPS13 GY
8 66 藤野 秀之 WISTERIA TOYO TIRES RPS13 青/銀 TY
9 9 末永 直登 YUKE'S Team ORANGE S15 WA
10 60 今村 陽一 OTG DUNLOP ZN6 黄/黒 DL
11 6 内海 彰乃 DIXCEL TOYO TIRES S15 TY
12 39 末永 正雄 TOYO TIRES GLION TRUST RACING R35 青/白 TY
13 2 田中 省己 SEIMI STYLE DRIFT TOYO TIRES S15 TY
14 73 斎藤 育生 TOPTUL-WEST AUTO JZX100 GR
15 7 松井 有紀夫 Team RE雨宮 GruppeM FD3S TY
16 18 田口 和也 Team UP GARAGE S15 KD
17 22 手塚 強 WANLI Bee Racing ZN6 WA
18 36 高橋 和己 TMS AUTO SERVICE MORI JZX100 緑/白/黒 GR
19 8 日比野 哲也 GULF RACING ZESTINO TIRE AP1 青/橙 ZT
20 23 村上 満 C. M. Feeling S15 TY
21 99 松川 和也 広島トヨタ team DROO-P AE85 白/黒 DL
22 75 平島 明 D-MAX S15 NK
23 55 寺町 邦彦 TEAM-TETSUJIN OS GIKEN S15 GR
24 33 林 和樹 広島トヨタ team DROO-P ZN6 白/黒 DL

タイヤ = WA:ワンリー TY:トーヨータイヤ DL:ダンロップ GY:グッドイヤー ZT:ゼスティノ NK:ナンカン GR:グッドライド KD:ケンダ

オフィシャルスポンサーOfficial Sponsors